スバル XV 1.6i-L EyeSight ラーメンを食べるついでに慣らし運転に行ってきた
・スバル XV 1.6i-L EyeSight (GT3 E型) 実際に所有しての長期レビュー 全体目次
・スバル XV 1.6i-L EyeSight 購入するまで、そして市街地、高速、峠道、1000Km走った感想(見出し)
出発
一度でいいからクラスメイトとかとキャッキャウフフしながらキャンプファイヤーとやらをやってみたかった……。
午前3時。気付け薬代わりにリポD飲んで景気づけして、地図とか水とか簡単な荷物も準備して、人目を忍ぶようにエンジンに火を入れます。近所迷惑かもなぁとは思いながらも水温上がるまでアイドリング。前の車では一度も出発前のアイドリングなんて気にしなかった気がする。一番気を遣うはずの買ってすぐのあの頃、荒んでたから……。車的にも私生活的にも……。
天候は雨。当然のように雨。
雨男なんです。キャンプファイヤーしたことありません。一度なんて準備もろもろ終わった後に土砂降りになりました。別の時はキャンプなのにテントの中で寝ることも危険で近くの公共施設を急遽使わさせてもらったこともありました。
最初のフォレスターが全損食らったのもキャンプに行くときだった。キャンプ運が無さすぎです。
午前3時に出発する理由は単純。高速道路の深夜割引を使うためです。年を取って早起きが以前よりは苦にならなくなったし深夜割引はけっこうでかい。社会問題になるくらいでかいw。
まぁねぇ。この時そういうご時世じゃなかったんだけど、普通に生活していると1か月点検までに100Km走らないんですよ。もしかしたら50Kmまでいかないかも。納車初日に20Kmくらい走っただけでかなりがんばった感がありますからね。イベント的にドライブ行かないと初期不良も出ないし車のあたりもつかないですからねぇ。エンジンはもちろんタイヤや足回り、なによりも自分自身を慣らさないと。
という言い訳をしながらももちろん楽しみではあります。でも、それと同時に初回ドライブでは感じなかったのに、長距離運転することで生活計画を立てて資金を捻出して買ったばっかりのXVに「これじゃない」感を持ってしまうかもしれないという恐怖もあります。
この時の社会背景。緊急事態やらまん延防止で本来移動は避けるべきだってことはわかってはいるんですがね。もちろん一人行動、そして最低限の食事と休憩以外は車から出ないことを心掛けて1回目の遠出をしてきました。
予定走行距離は750Km。所要時間は12時間以上はかかるとして、夕方くらいに地元に戻って来れるか、あるいは夜までになってしまうかってところです。帰着時刻に制約は無かったので要所要所で長めに休みつつのんびり走ってこようと思っています。
今回のドライブでやりたいこと、それは上にも書いたエンジンをはじめとする各部の慣らし、高速道路、郊外主要道、ワインディングでの乗り味と操作性の確認、および、航続距離の確認です。計算上は無給油で余裕で行けるはず。折よくw雨なのでワイパーとかの操作性も確認できます。霧は出ないかもしれないけれどフォグも確認できるかもしれません。そのあたりを検証しに行きました。
そうそう、大事なことを忘れてる。ラーメン食いに行くんだよ。そこ大事。
このパートが1000Kmまでの慣らし運転感想ではメインの記事となります。走った距離も長いですが記事も長いです。
評価だけが気になる人は迷わず一番後ろまで行ってください。
アイドリングを終えて出発します。夜中だから狭い道で対向車が来ることも無いなどと油断をしているときたりするんだけどこの日は無し。いったん幹線道路に出ますが、そのあとは夜中なら使う必要が無いいつもの抜け道ルートをあえて使って高速に向かいます。狭い道も通ります。この道が通れないと生活に影響がでるのでがんばります。交通状況次第では5分違うことがあるからね。車が少ない時間帯に慣れておきたいです。幸い対向車も来ないので何の不安もなくクリアしていきます。
いきなり装備の話ですがオートワイパーが便利でした。MISTの頻度をこまめに変えるって意外と手間なんですよね。一瞬注意力散漫になるので事故の確率も上がるでしょう。この装備は非常にいい装備です。
広い道に出て、昼間なら渋滞の名所にる交差点を過ぎ、インターチェンジに向かいます。ETCカードは挿入済み。初回にも書きましたがしゃべらないのは不安ですがそのうち慣れるでしょう。
本格的高速道路走行 常磐道・磐越道
自分以外の車は視界の範囲内にはいないけれど合流分流の都度律儀にウインカーを出して加速車線に入ります。いちおうマニュアルモードにして、4000回転は越えないように注意しながら加速。幸い高速道路にも車はなく緊張感が無い状態で合流加速を試せました。
常磐道は外環と違ってペースが速い道なのでいきなり昼間に合流をするのはちと怖いです。場所柄、当時はオプションでお願いした高速教習は常磐道でしたが、合流ができずに隣の教官の顔が引きつったという苦い思い出があります。
予定ではここで不満が出るはずだったんだけど……。何の問題もないな。拍子抜けだ……。
初回の時は外環だったんで速度低めでしたが今回は常磐道。他の車はいなくてもそれなりの速度まで加速します。全然ストレスが無い。余裕。25年くらい前に乗ってた1.6L NA高回転型エンジン(4G61)と変わらん。何の問題もありません。あの車はたしか1トン無かったんだよな。XVは重いから絶対かったるいと思ってたんだけどなぁ。完全に予想外。
高速の走行車線に入るとさっそくアイサイトツーリングアシスト(以下、アイサイトTAと略します。頭文字これであってるよね?)をONにしました。制限速度以内に車速をセットすると緑のランプがついて……。うわー。前の車いないのにハンドル切れてく。すっげー。トラックに追いついたぞ。ぴったり追走していく。
すごいけどくっついてると迷惑だよな追い抜こう、ウインカーを出して車線変更すると……うわー!勝手に加速する!なにこれ!走りやすい!
でも速度変えないと追い抜きに時間がかかるなぁ。よーし次は自分のスタイルで追い抜きの時は……ウインカー出して車線変更して指でスイッチいじって速度を5Km/h上げて、と……ちゃんと加速する!追い抜き終わったら十分に間を空けて車線戻って指でちょこっと操作して速度を戻してと。これ全部自動?すごいじゃん!右足ずっと床に置いたまんまなんだぜ!
あっ!マニュアルモードのままだった……5速だったか。ガソリンの無駄遣い……。
マニュアルモードでも使えるんだね、これ。てへ。
もう茨城入ってすぐのあたりでこんな感じになりました。
雨の夜という比較的条件が悪い時に完璧な「自動運転」です。車線変更は自分でしますがそれ以外はなにもしなくてもいい。それが自分の感覚と合わなければ介入もできる。
初回の記事の中で「ドライブバイワイヤー」って書きましたが、「ドライブバイフィンガー」でもありますね。速度調整とハンドルを軽く触って意識があることを車に伝えるために指先を使うだけ。スマホ感覚で運転できます。
ネットで見た感想には、せっかく真ん中をキープしているのに、ハンドルを操作しろと言われてふらついてしまうというのがありましたが、少なくとも俺の個体ではそれは嘘。
ハンドルには遊びがありますよね。その遊びの部分で十分でした。もしハンドルの軽い操作で車が動いたら操作をミスっただけです。
走ったことがある人はご存じと思いますが、常磐道は日立南太田より北はいきなり様相が変わるので、当初予定ではそこまでアイサイトTAを使って運転、それ以降は手動で運転という計画でした。
計画変更。高速は基本アイサイトTAを使うことにしました。もうね、これすごいの。ほんとすごい。
追い越しのために車線変更するのはハンドルを操作して、ってなるんですが、その後の操作で意識することが今までとは全然変わりました。システムに車線を認識させる作業になりました。この意識改革は自分でもびっくりするくらいスムーズでかつ衝撃的でしたね。本格的に使って1時間も経たないくらいでもうそうなっちゃってる。
運転を楽しむということからは外れますが、高速道路の運転って根本的にそんなに楽しいものじゃないんですよね。日本中どこに行っても高速道路は大概同じような規格で作られていて(半高速道路の名阪みたいなのはあるけど)、よほど印象的なところでない限り景色も同じに見えるくらい。ただの移動です。
なので、たぶんこの先も、この車を手放すまでは、高速道路はアイサイトTAを積極的に使うことになるんだろうなと思いました。
正直ここまでとは……。動画とかで紹介されているのを見てもどうせ誇大に言ってるんだろうと高をくくっていたのですがむしろほどんどの動画が過小評価に思えました。これ、すっごいから、まじで。
まっ、俺はほんの数日前まではMT車しか運転をしてなくて、クルーズコントロールなるものすら使ったことが無かったわけです。
もしかすると今までもAT車を運転していて、高速道路ではクルーズコントロールを積極的に使っていた人からすると「いったい何に感動しているのかわからない」と思われるのかもしれませんね。
言ってみれば固定電話しか使ったことが無い人がいきなり最新スマホを触ってるようなものです。ポケベルからガラケーと順序を踏んで使ってきた人とは感動が違うんだろうなってことは容易に想像できます。
そのアイサイトTAについて、ネットで事前にいろいろと情報を仕入れたのですが、その中に「トラックに引き寄せられて怖い」という意見がありました。それに対する回答で「風圧で」というのがありました。
実際そうなのか、俺も検証してみました。
少なくとも俺の場合は、トラックに引き寄せられるという現象は自分の錯覚であることが検証できました。
いわばアイサイトのステレオカメラとCPUとソフトウエアの問題じゃなくて自分のステレオカメラ(目)とCPUとソフトウエア(脳)の性能の問題です。
確かに感覚としては追い越しの時引き寄せられる感じがしたんですよ。うわっ、なんかこわって。実際どうなんだろう?どんな制御してるんだろう?って興味持ちますよね。
まぁとりあえず事実を検証しようかと。やってみました。どうやったかというと、追い越しの時にちらちらと左右のドアミラーを見ながらやってみたんですよ。
そしたら自分の車は常に車線の真ん中を走ろうとしてました。
つまりトラックに引き寄せられると感じたのは錯覚だということになります。
錯覚だということがわかってどうしてそういう錯覚をするのか考えました。
人が前方をみながら運転している時、車線って極端に言うと「ハ」の形になります。追い抜きをするときは隣の車は「ハ」の左側の斜め棒に並行する動きをしてきます。自分にすり寄ってくるように感じるはずです。その車と近づかないようにするために自分も「ハ」の左側の斜め棒と並行して進みたくなります。そうすると「ハ」の右側の斜め棒に近づきすぎるんですよ。
本当は「ハ」の真ん中を縦に走る(/|\)のが正解で、アイサイトはそう走るように制御してます。人間の感覚では「ハ」の左側の斜め棒と並行して動きたいから(//\)、近づいてくるように見えるんですね。今までの自分は追い抜きの時に自然と右側に寄ってたってことになります。
ものすごく勉強になりました。
もう一つ、これはネットにも書いてなかったんですが、自分で運転して気が付いたこと。
人間って勾配も相当錯覚している。言われてる以上に錯覚してる。
感覚的には軽い登り坂と思ったところが下り坂だったり、下り坂と思ったところが登り坂だったりすることがよくわかりました。
これはどうしてわかったかというと、運転中ちらちらタコメーターと瞬間燃費計見てたんですよ。
シフトノブがドライブに入ってるとき、登り坂になるとエンジンの回転数が上がります。シフトダウン状態ですね。燃費計は悪いほうに振れます。下り坂になると逆。完全にエンジンブレーキ状態になると燃費計は99.99になります。
いいですか!だめですよ!運転者は絶対注視しちゃだめですよ!絶対ですよ!俺はちらちら見てただけですからね。でもね言いたいの。
シフトレバーをドライブに入れてアイサイトTAをONにして高速を走るとき、タコメーターをずーっと見ててもいつまで経っても飽きません!めっちゃ面白い!
スピードメーターはずーっと同じところを指しているのにタコメーターは行ったり来たり。視線を戻すたびに変わってるんだもん。こんな面白いものあったんだと笑い出しちゃったよ。隠しカメラが仕掛けられてたら完全に危ない人だよなw
そしてそこから導き出せる結論はこれ。高速道路を走る車すべてがこういう制御をできる車になったら渋滞は激減します!
昨今渋滞の原因としてやり玉に挙げられているのは「サグ」や「トンネル」です。無意識に速度が落ちて渋滞が始まります。
アイサイトTAの場合はその機能を使って自車単独で走っている限りそれは起こりません。
実際、前の車も同じような制御をしてるんじゃないかっていう局面が1回だけあって、前車捕捉がずーっと外れなくて一定の距離を保っているのに速度計が同じところを指し続けてました。この状態だと速度低下による渋滞は起こらないんですよ。
そして、スバルがこだわってるというかそれしかなくなってるCVTはそういう制御とものすごく相性がいいんじゃないかと思います。段付きが無く連続的に入力と出力をコントロールできるから定速制御はしやすいんじゃないかと。微妙な速度コントロールはプーリーの幅を変えることで対応し、エンジンパワーの過不足がある場合は回転数とプーリーの幅を連動して連続的に変えていくことで対応。すばらしい……。
ただね、これってよく考えてみるとアイサイトTAでって話じゃないですよね。これに比べればローテクなクルーズコントロールでも実現してるんだろうなと思います。
AT車に乗っている人ってクルーズコントロール使ってる人どのくらいいるんだろうか?前の車に近づきすぎるとか怖いから使ってないっていう人なら前の車を補足するアイサイトTAみたいなのが付けば使うようになるから改善はするんだろうけど、クルーズコントロール単体でも使っている人が多いんだったらあまり改善はしないのかもしれないなとは思いました。
そういうのはありますけどね、俺はね、本当はこの機能、職業ドライバーが乗る車に先につけてあげるべきだと思います。ほんと、楽。疲れないです。トラックやバスはトルクがぶっといエンジンだからCVTで対応は難しいだろうし、あの大きな車体をコントロールするには乗用車とは全然違う課題があるんだろうなとは思いますが実現を強く望みますね。
さて、話をドライブに戻しましょう。
そういえばもともと不足しているところにこのあたりの工場で火事まであって、半導体が不足して車の生産が止まるっていうのがありましたね。この車に乗ってると半導体たくさん使ってるんだろうなってことがよくわかります。
俺のXVの納期には影響はなかったですが、本当は欲しかったタイミングで車が買えなかった人もいるんでしょうね。
そんなことを考えながら走っていくと日立南太田インターを通過します。
もともとはどうして日立南太田から自分で運転しようと思っていたかというと、あそこは常磐道が日立の市街を避けるために山に入る急坂があるからです。
こういう記事を書く時にはあらかじめここがポイントっていうのを想定していて、たぶんこういう事を書くことになるよなっていうのも考えています。
予定では、日立南太田からの急坂では「さすがに1.6リットルNAのエンジンでは少し物足りない」って書くはずでした。
ところが……、実際には物足りました。予定稿廃棄です。少なくとも1乗では何の問題もありません。5乗したらどうなるかはわからない。1乗ならぐいぐい登っていきますね。慣らし運転のリミット4000回転越えないかとチラ見してたけど結局たぶん越えてないはず。見てない時に一瞬越えるとかはあったかもしれないので保証は致しかねますが余裕で登ってった。
まずいね、これ。今のところ動力性能に不満点が見当たらない。逆に言うと面白みがない。自分好みの動きをするように手なずける楽しみが無い。
課題というかあれっと思ったのはちょっとライトスイッチ=ウインカースイッチが遠い。登り坂だと大型車はどうしても遅くなるので追い抜きの機会が多くなります。一度やにどじゃ気が付かないけれど何度も車線変更しているうちに気になってきました。おそらくパドルシフトを装備してる副作用と思います。
登坂車線がある急坂を登りきって日立市街のトンネル区間を抜けてアップダウンを繰り返し福島県内に入り、今日は磐越道に分岐します。
磐越道も長い登り坂があるんで苦しいかなぁと想定していたのですが全然問題なく走っていきました。他に車もいないしハンドル操作もアクセル操作も車にお任せです。両足べったり床について、手はハンドルの下側に添えてる感じです。
俺はハンドルの、なんといえばいいんだろう、横の支え?あそこに親指引っかけて運転してることが多いです。やばい路面でそれをやると指持ってかれるから親指入れるなってオフロード走行を試すときに教えてもらったけど、高速とかでは指入れてます。
だってほら、指置きやすいじゃないですか。
それはともかく、磐越道も今は会津若松くらいまでは片側2車線だけど、初めて通ったころは片側1車線でしたねぇ。もしそのころアイサイトTAがあったらめっちゃ楽だったんだろうなぁって思いますが、片側1車線だと精度が悪かったりするかもしれません。それに、対面通行だとさすがにハンドルをぎゅっと握って運転するでしょうね。高速での正面衝突はいかに安全性能が優れてるとは言ってもやばいですから、生理的にハンドルをちゃんと握らないと無理だろうね。最初だけはいつでも介入できるように軽く握るくらいのことは意識してやるかもしれませんけど。
そうそう、ハンドルを触るんじゃなくて持っていると細かく制御しているのがわかります。人間って案外とすごいんだなぁって思いますね。こういう細かい制御をなんとなくいつもやってるんですからね。
などと考えたりしないとやばい状態になりましたよ。
楽すぎて眠くなる。休憩の回数が増えますw
まぁ締め切り時間があるたびではないので休み休みのんびりと走って郡山JCTも過ぎ、目的地に近い磐梯山SAに入って長めの休憩を取ることにしました。眠れるようなら仮眠しようと思いました。思ったのですが……。
XVのシートが仮眠に向いてない件
XVのシート、運転するにはとってもいいシートだと思います。楽だし適度に包み込まれてる感もあるし。でも仮眠には最悪!昔の車についてたランバーサポートを思い出しました。背中を後ろから支えてくれる形状です。座ってるときはとても快適。でもそのうえで寝ようとするとエビぞりっぽくなりますw
これは落ち着かないww
車内で仮眠をする予定がある時はクッションをいくつか持っていくことが決まりました。なお、クッション程度で調整が効くかどうかはまだ試してません。
ついでにもう一つ。ペン差しが無い。今どきペンでメモする人はいないってことなのかな?確かに俺もスマホでメモしたのを見ながらこの記事書いてます。燃費ノートを付けてる人もいると思うのでそういう人はあれって思うかもしれない。
空いてるSAでの長めの休憩ということでここでその他の装備に対する「俺の方の慣らし」についても書いておきますか。
車の乗り降りにはまだ全然慣れません。扉を開けて出入りするだけと思われるかもしれませんが、運転者は他にもいろいろやることがありますよね。
前の車では呼吸をするようにやっていたことができなくなっています。
ハンドブレーキはやばいです。忘れます。初回記事でクリック感が希薄と書きましたが、今までは目で見なくてもその場所を手で触ればかかってるかかかってないかはわかりましたし、車を駐車すると無意識にかけてました。
そもそも押し引きどっちでかかるかまだ忘れることがありますw
結局インパネに表示されている警告灯で確認をしています。
まぁね、思い出したくはないけれどその「慣れた車」でそのハンドブレーキかけ忘れをやらかしたことがあるんでね。今の車が使いづらいってことでもないんですよ。
余談ですが、台湾ではおそらくハンドブレーキかけ忘れに起因すると思われる大事故が起きて、何も考えずに運転手を批判する人もいたように記憶していますが、俺はそんな能天気な人間にはなりたくないなと思います。
実際、やらかしたことがなければ俺も能天気な人と同じことをしていたかもしれないと思うと余計にね。
ネットでの発言は飲み屋での雑談とは違って多くの人に読まれる「可能性」はあるんで、そこで恥ずかしい発言をすると多くの人にばかにされてしまいます。
もっと怖いのはその恥ずかしい発言に同調する人が出てきたりした時ですよね。んで、そっちの方が多数派になったりするともう目も当てられない惨劇です。
ハンドブレーキの話が長くなりましたが他にもあります。
エンジンの切り忘れ、かけ忘れw
ありえないと思うでしょう?あったのよ。実際。この車ではちゃんと気を付けないとやっちゃう。
ボタンを押してスタートストップに慣れない。全く慣れない。
前の車に変えたときも大きな変更点がありました。クラッチを切らないとエンジンを起動できなくなりました。でもそれは不思議とすぐに慣れました。というか、それまでも原則としてはクラッチを切ってスターターをまわしていた気がします。
その時とは違って、ボタンでの起動は慣れない……。シフトレバーを動かそうとしたらかかってなかったり。ばかじゃないのかとw
そのシフトレバーもね。まだ慣れないです。AT車に乗っている人にとっては当たり前なんだろうけどブレーキ踏まないと操作できないところがありますよね。あれがまだ呑み込めてなくて、動かない、なんでだろう?って頭で考えないと操作できないことがあります。だからこそシステムで抑止をしているんでしょう。これは俺が間違っててシステムが正しい。
話を戻すけどエンジン停止もタイミングがつかめなくて。
アイドリングストップとの兼ね合いもあって停止を忘れてしまうこともたまりあり。
ハンドブレーキを操作するとアイドリングストップが解除されるようになってるみたいですが、切り忘れを防止するためにそうなってるんじゃないかと思いました。
ハンドブレーキまで忘れるっていうところまではさすがに面倒を見てくれないってことでしょう。
ドアの開閉もまだまだ。
スマートキーを持って近づいてレバーに触れると開錠するんですが、操作が良くわかってなくてわざわざロックさせるセンサー触っちゃったりして、結局キーのボタンを押して開錠するなどもうわけのわからないことをしちゃいます。
前の車ではリモコンキーがどっかいっちゃって、長いこと物理的な鍵で開閉をしていました。物理的な鍵だと鍵のかけ忘れってなかったんだけれど、今度は注意しないとやらかすよな。それに、スマートキーを持っていると、鍵がかかってるか確認するためにノブを引っ張ると空いちゃうんだよね。それがちょっとねぇ。慣れない。
そういう声にこたえてなのか、施錠確認開錠確認では音が鳴ってハザードが点滅するんですが、音は取説見てだまらせちゃいました。ちょっとうざい。小さい音とは言っても早朝深夜なんかは近所迷惑かもしれないし。
そうそう、施錠音開錠音がけっこう小さいんですよね。極端に言うと「バシン」って音がするくらいがいいんだけどなぁ。上質感はあるんだろうけど操作性と考えると俺にとってはマイナスポイントかな。
そういえば車内の静粛性は前の車に比べると段違いにいいから、施錠音開錠音の音量自体は同じだけれど社外に伝わらないってだけかな?いや、速度を上げて自動施錠するときの音も小さいような気がする。うーん。
初回記事でハンドブレーキについても書いたけれど、この車、全体的に「クリック感」が無いんですよね。
それで思い出したけどハザードスイッチもクリック感が希薄ですね。場所がセンターコンソールの下の方っていうのは慣れればどってことないですけど、クリック感が無いのはちょっとねぇ。
素人考えではそれをするだけでめっちゃコストが上がるってことは無いと思うんですけれど、クリック感が無いほうが今は大勢に受け入れられるってことなのだろうか?
PCのキーボードやマウスも少し重いくらいのクリック感が強いのが好きだし。俺の好みがおかしいってだけの話ですかね?昔の話だけどふにゃふにゃのコンパックキーボードだけはどうしても許せなくて、仕事の現場でキーボードだけとっかえてもらったことがありましたね。わがままを言う人を生暖かい目で見てくれる現場でしたしそういう時代でもありました。インターネットに触れてしまって人生を間違えたところだなぁ。今の人生も別に悪くはないけど。
雨はぱらついてますが暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい気候なので寝づらい車内とSAの建物内と野外をぶらぶら。早起き後のドライブで少しくたびれてる体を休め気分を変えてみます。
一般道走行と朝ラーメン
結局磐梯山SAでは仮眠はできませんでしたがシートを倒して少し横になるだけでもかなり眠気がおさまりました。そういうもんです。
ここまで言及してませんでしたがいつものようにスマホでYahoo!カーナビを使ってます。空いてる高速道路では次の休憩をどこにするか、距離や所要時間を勘案して考えるときに使うとか補助的な役回りなので言及する必要性もありませんでした。一人で渋滞もしてなかったんで気ままに休んでたから画面も基本消してました。電池もったいないもん。
いよいよ高速を降りてカーナビが活躍する局面となります。
が、
いきなり指示には従いません。いつものことです。こういう使い方だから何十万もかけてビルトインのカーナビ入れるのもったいないと思っちゃうんですよねぇ。
カーナビは会津若松インターで降りることを指示してきますが、距離的に近いはずの磐梯河東インターで降ります。ナビは高速道路と国道のバイパスの組み合わせが速いということで指示をしてくれるんだけれど、俺は実距離を取ったというところです。スマホナビでもビルトインのナビと同じく、ちょっと走ると勝手に再度ルート探索してくれます。
今回のルートは迷うような道じゃないからカーナビが無くてもどうにでもなるんですがうっかりロストすることもあるんでね。ここからは画面を表示させておきます。
車を新しくするのでスマホフォルダーも新しく買いました。
高級品です。
超、高級品です。
100均なのに300円もするやつです。高いだけあって安定性抜群。何の不満もありません。贅沢してよかったです。
喜多方の市街地に入り県道とか国道を走って市街地に入り駐車場を探して……。地元の人にも愛されてるのかもしれないけれどたぶん観光客の方が多い駐車場のある店に入ってラーメンを注文。しばしクールダウンします。クールダウンと言いながら熱いラーメンを食うって矛盾してますね。
朝っぱらからラーメン食べる人なんていないんじゃないかと思いましたが他にも客はいましたね。そういう文化なのか俺と同じようにわざわざ遠くから来た人なのか。駐車場に止まってる車のナンバーを見る限り後者のような気がしました。
その店は値段も高めだったしね。都内と変わらないか高いくらい。
今の職場がある街は都内のくせに千葉より物価が安いっていうお土地柄なので余計に高く感じます。別件で書いたけど職場近くのラーメン屋さんが立ち退き食らってうちの方に引っ越してきて、けっこう気に入ってたので移転先にも食いに行ったら値上げしててびっくりしましたからw。普通東京から千葉に移転したら安くなるだろう?って思ったんだけど。数十円だからね、食いたくなったらドライブがてらたまーに行ってます。駐車場が厳しいんだよなぁ。XV入れるの怖いなぁ。
今回行ったのはそんな店ではありますが思ったよりも客は多くて雨だし観光客はいない時間だと思ってたんでびっくりしました。認識が甘かったです。
ラーメン自体は普通の喜多方ラーメン。驚くほどうまいとかすごい特徴があるというわけではないけれど間違いのない味。時々食べたくなる味です。
只見への道
遅めの朝飯というか朝昼兼用になるラーメンをがっつり食い終わって再スタートです。
いちおうこれで目的の一つはクリアということになるのかな?
コンビニに寄ったりもしながらのんびりとナビと流れに任せて会津坂下に向かいます。
新車を買って初めてのロングドライブ。さすがに今回はダート路をコースに入れませんでした。いきなり石はねしたらいやだもん。
ところが……
途中で道路工事で迂回になってるところがあって、そこは舗装されてませんでしたw。やっぱ俺持ってるよなぁ。普通そういう事ってないよね。
ダートと言っても踏み固められてるから何の問題もないんですが気分的には凹みますね。前の車ならなーんも気にしてないんですけどね。むしろダートも走れてラッキーくらいに思ってました。
ダートを入れないっていうのが意図的にできるのかというと、ツーリングまっぷるを見ると絶対正確ってわけじゃないけれどだいたいわかるんですね。あの地図はむしろダートを走りたいライダーがいるからダートを明記しているんだと思いますが逆の使い方をすればいいだけです。今回みたいなイレギュラーダートには対応できるわけはない。
いやぁ、俺って本当に逆の意味で持ってるよなぁ。ちょっとあり得ないだろうこの展開。
会津坂下を過ぎて太平洋と日本海をつなぐ国道49号線を走ります。こういうところの国道って走りやすいですよね。速すぎもせず、遅すぎもせず、適度なペースで快適ドライブです。
そして会津坂下インター入口を左折。新潟市内に行くわけでもないので高速に入るわけはなく。只見川沿いの国道252号に入ります。
只見川の河岸段丘の上を走っていくのですが、只見川は霧が出てる。これはこれで水墨画みたいでいい景色と言えばいい景色なんだけどやっぱり本当はすかーっと晴れてて欲しいよな。
ときどき霧に突っ込むこともあるので試しにフォグランプをつけてみたりしながら快適な国道を走っていきます。アイサイトTAはオフ。時々レーンキープがおせっかいを焼いてきますが運転の邪魔にはならない程度です。うっかりやらかすことはだいぶ減るだろうなという感じのサポート具合。
下道を走るのは楽しくて大好きだけど、情報量が多いからなんやかんやでくたびれるんで、コンビニや道の駅でちょくちょく休憩。ついでにお土産も物色したり、まだきれいな車の様子を眺めてほれぼれしようとしてみたり……、する予定だったんですがね。
すでにサイドシルの下側とかリアハッチとかぎったぎたになってましたw
雨の日に運転するとそりゃこうなるよね。短いとはいってもダートも走ったし。1か月点検までは洗車するつもりなかったんですが帰ったら洗車しなきゃならないなぁ。
十分満足するくらい走って只見の市街を抜けると本格的な登り坂が始まります。いきなりヘアピンカーブってやつ。もう動力性能に不安を感じないことはわかっていたので今までと変わらない感じで登っていきます。
AT車で慣れないことの一つはのはキックダウンです。こういう時にキックダウンされると想像した動きをしないですよね。慣れの問題だとは思います。なのでマニュアルモードにしてみたわけなんですが、実質初めての山登り、ギアのカバー範囲もわからん、うまくいくわけがないわけです。コーナーの途中でしくじったことがわかってそこでシフトダウンしようとすると……、
パドルが無いw。どこいったパドルww
ハンドルと一緒にパドルも回るんでヘアピンコーナーみたいにぐりぐるまわしてるとパドルがどこにあるかわからないしどっちがアップでどっちがダウンかもぱっとはわからないというww
パドルシフトはなんかかっこよかったし使ってみたかったんですが、フロアシフトで+-の方が下手打ってコーナー途中で変速しない状況に追い込まれることも多い俺には向いてるのかなって思いました。
あとね、これ他の装備各部についても書いてるけど、パドルシフトのクリック感もなぁ。もうちょっと欲しいなぁと思っちゃいます。もう何度も繰り返すけどXVは各部にクリック感が無いね。XVはじゃなくて、「スバルの車は」だったり、「現代の車は」になっちゃうのかもしれないですけど。こういうのってちょっと長い時間つきあってみないとわからないよなぁ。ディーラーでの試乗程度では無理。
ヘアピンの急坂を登りきると駐車場があります。
その名も「田子倉レイクビュー」。田子倉湖の展望台です。今登ってきた坂はダムの高低差を稼ぐための坂でした。
俺が着いたときには……、レイクのかけらも見えませんでした。下にある発電所は見えたな。
心が汚れてる嘘つきの俺には見えず心がきれいな正直者にしか見えない絶景を楽しむためにまたもしばし休憩です。休みすぎだけどね。休まなすぎよりはいいよね。
山を背景にしたがらがらの駐車場に下が汚れたXVが一台。これはこれで絵になるかもしれない。
この車は床の間に飾って愛でるタイプの車じゃなくて使って汚してなんぼの車なんだろうなぁと思います。あんまりきれいだと違和感がありますね。でも新車のうちだけはすこしくらいはきれいにしておきたいw
そういえば写真撮ってないなと思ってスマホで何枚かいろいろな角度でXVを撮影しました。
こういうブログ記事だと普通はそういう時の写真をアップロードするんでしょうが俺はしません。なんでかっていうと、別に意味はないけど……。別にネタになるわけでもないから写真を上げなくていいなって。事故ったわけでもないですからね。
六十里越
しばしの休憩を終えて山越えに挑みます。日本の中でも秘境と言われる奥只見、その入り口をかすって新潟魚沼エリアに抜けるルートです。
通称、六十里越。
トンネルを抜けてダムの脇のくねくね道を進みます。道幅は十分。路面は段差があったりしてイマイチだけどひどいってわけでもない。
あっ、アイサイトがガードレースを前方障害物と認識した。でもブレーキはかからないか。優秀優秀。
相変わらずハンドルを切ると思ったままに曲がる、曲がる、曲がる。加速が欲しい時もアクセルを踏めばしっかり加速、減速するときもブレーキを踏めばしっかり減速。
XVでこれだとインプレッサって山道ですごいことになっちゃってるんじゃないの?
などと考える余裕が最初のうちはあったのですが……
なに?この道!楽しすぎるんですけど!!
ひゃっはぁーーーーー!!!!!!
すっかり慣らし運転とか忘れちゃったよ。前にも後ろにも車無し。対向車も時々しか来ない。そういう状況でこんな楽しい道走れるなんて最高!六十里越大好き!
忘れてるだけかもしれないけれどたぶん俺はこの道走るの初めてなんですよ。只見で田島の方に抜けた記憶はあるんだけれど魚沼に抜けた記憶はない。
相変わらずシフトダウンは下手くそでコーナーは低速で抜ける恥ずかしい運転ですが後ろから車も来てないし気にしない。発進や右左折では気になるアクセルへのレスポンスも全く気にならずさくさくっとコーナーをクリアしていきます。
本当はこういう道で速い車が来たときすっと避ける練習もしたかったんですがその機会は無し。
脳内麻薬でまくり状態で結構な距離を走ってから少し長めのトンネルを抜けると、見えました。「新潟県」の看板。楽しい時間はあっという間に終わってしまいます。
下り坂は相変わらず「だっせーなぁ」などと自分で自分を責めながら走っていき、前から目を付けていた道の駅いりひろせで休憩します。
この道の駅は冬に1回来たことがあります。雪を見に行くという雪国の人から見たら頭おかしい理由でドライブに来ました。東京出身で今も生活の基盤が東京にあるんで雪へのあこがれっていうのはあるんですよねぇ。その時はもちろん六十里越は冬季閉鎖。ここが旅の終着点でした。
雪が無い時期に来たのは初めてですが、池のほとりなんですね。で、虫がたくさん飛んでました。車に貼りついたりするんだろうなぁ、いやだなぁなどと思ったのですが、XVの後ろ姿を見ると田子倉で見たときよりさらにグレードアップしたぎったぎた具合。折よくガソリンスタンドからのメールで明日は手洗い洗車ディスカウントっていうのが来たんで並んでもいいからやってもらおうと決め込んじゃいました。自分でやるよりはきれいだし道具も無いから道具そろえるだけでディスカウント洗車の価格何回ぶんかになっちゃいます。
このパート、買ったばっかりの車だから、XVだから、どうこうっていうんじゃなくて、極めてシンプルに運転を楽しみました。これってよくよく考えるとすごいことで、まだ納車から1週間なのになんかもう自分の車のように扱えてるというか、実際自分の車なんですけど、車を変えると何とも言えない違和感があって道を走ることを純粋には楽しめないと思ってたんですが、車を変えたことも忘れてフォレスターで走っている時と変わらない気持ちで走れてました。
サイズもほぼ同じで、着座位置もシートを上げて近づけてたっていうのもあるんだけど、前に書いた北海道で借りたMT車がインプレッサだった時のことを思い出しましたね。デミオやヴィッツは返すまで慣れなかったのに乗った瞬間しっくりきたっていう話。
こんないけてる山道で違和感がないってすごいなぁと思いました。
俺の四駆に対するイメージって、某漫画の中で豆腐屋のおやじが言ってた言葉そのまんまなんですよね。
「実用的で楽な車」
まぁ、面白みはないですね。楽。
特に工夫しなくても自分が行きたい方向に曲がってくれる。FFとかFRの車に乗ってた時にはいろいろコツが必要でした。当時のFF、FRは単に設計年代が古いってことはあると思うんで今の車ならFFでもFRでもそんなに苦労しないだろうなとは思いますが。
四駆って楽だなぁ、フォレスターに初めて乗った20年以上前にそう思ってたんですけど、XVはちょっとそのレベルが違った。
ほんと、イメージ通りにすいすい曲がってくれます。こりゃ楽!めっちゃ楽!車をなだめすかしたりすることなく純粋に厳しいくねくね道を走っていけます。だからもう新しい車のインプレッションとかどうでもよくなって純粋にこの楽しい道を味わうことに集中してしまいました。勾配もちょうどいい具合だったんだろうと思います。ダム湖沿いの道だったので強いアップダウンはありません。なので、シフトダウンをしくじったりしても致命的に不快ということにはならなかった。シフトアップも同様。
AT車で山道を走るのはほとんどはじめてに近かったですが違和感はあまり感じなかったですね。北海道で借りたデミオやヴィッツで海沿いのワインディングを走った時の方が違和感あったなぁ。ステップATだからというわけじゃなくて、視界とか排気量とか駆動方式の方が違和感の要因でしょうな。
とにかく、六十里越、また走りに来たいなぁと痛切に思いました。慣らし終わって季節が変わったら休みを取ってまた来よう。書いてるうちにそう決意しました。
と、忘れてた。
XVというか新しい車がらみで一つ。
スバルのディーラーオプションになってる前後撮影できるドラレコをつけたんですが、反応が敏感すぎる。山道走ってるとちょっとした段差で何度も録画、高速道路のちょっとした段差でも反応。まだマニュアル読み込んでないからわからないけれど感度調整できるのかな?でもちょっとしゃべるのがうざいだけだから、安全サイドに振るという意味では今のままがいいのかとも思います。
ドラレコは前の車にもつけてましたが線がむき出しで画像はSD品質、もちろん前だけ。不幸にも事故が起きたとき問題解決が速くなるという意味でつけました。
その不幸な事故を何度も経験しているので……。自責他責、いろいろありました……。
考えてみれば今まで新車で買った車で事故にあわなかった車はないってことなのか。この車では事故らないといいなぁ(遠い目)。
関越道から三国越え
道の駅いりひろせからは国道を下っていきます。小出の街が近くなったところでどうやら道を間違えたようで雪国らしいアーケード街(小学校の教科書では雁木って習ったなぁ)の市街地をうろうろしてしまいました。どうしようかな、高速乗ろうかな、下道いこうかなっていう心の迷いをつかれたようなきがします。
結局高速に乗ることにして塩沢石打SAでまた休憩。
このSAって入った記憶ないんだよなぁ。新潟までこっそり車通勤した時にはたぶん1回か2回は入ってると思うんだけれど記憶にない。あの頃も1.6リットルNAだったなぁ。4G61はよく回るエンジンだった。思い出すな。
スキー帰りには石打近辺で遊んでもガソリン入れたりするんで湯沢までは下を走ることが多く、仮に塩沢石打から乗ったとしてもインターから近すぎて休憩しないもんね。
このあたりの関越道はがらがらでゆるゆるとした登り坂です。つまり、アイサイトTAには最高の場所。小出から乗って湯沢で降りましたが、高速に乗るとき降りるときとSAに入るとき以外はほとんど車にお任せでした。走ってる最中も休憩時間にカウントしてもいいように感じます<こら。
そう、首都圏に帰るんです。普通に考えれば関越乗ってどこで降りるかってだけ話なんです。うちだと大泉から外環で三郷南あたりまで行くのが一番楽です。
でも、湯沢で降りました。
正直、もう検証しなくてもいい状況ではあるんですが、もともとはこれからのステージが今回のドライブでのメインステージのつもりでした。
XVの納車前、前年とは打って変わって雪が豊富で遅くまで営業していたスキー場に遊びに来ました。その時、この湯沢から月夜野までの国道17号三国峠越えを走ったんです。つまり、フォレスターXTEJ20ターボとXVFB16NAの比較ができるんです!
という目論見だったのですが……
俺のレベルではXVで十分ってことはもうわかっていました。三国峠程度の坂道ならエンジンパワーとしては何の苦労もなくすいすい登っていくだろうと。実際登坂車線を使うことも無く余裕で登っていきました。極端に速い車がいなければ流れをリードできるようなペースを作ることができます。
これ、慣らしが終わった後やることないんじゃね?って思っちゃいますね。
いちおうはレッドまで何度か回してあげますけどわざわざ回すって感じで回す必要はないですね。でもなぁせっかくのNAエンジンだから回してあげないとね。
坂を上りながら、みつまた、たしろ、苗場とスキー場の入り口を横目に走り、苗場浅貝の街を過ぎるとトンネルが見えてきます。新トンネル、もうすぐかな?次のスキーシーズンの時には新しいトンネルが開通しているのかもしれないですね。かなりきれいに整備されています。
トンネルを抜けるとそこは関東。冬に走ると群馬北部は雪が多いとはいえトンネルの向こうとは全然違うなぁと思えるところです。三国峠は群馬側の方が厳しい坂道です。
…………。
くっそー…、へったくそだなぁ…、なにブレーキ踏んでんだよ!と思ったら今度は速度落としすぎ!アクセル踏まなきゃ、うわやば!またブレーキだよ……。
後ろに車がいなくてよかったぁ。恥ずかしいよ!
もうそんな感じ。全く操れません。フォレスターで自分のペースで下るときは深いコーナー以外はシフト操作で適切なエンジンブレーキをかけてフットブレーキは補助的に使って、速度が落ちたときに時々軽くアクセルをちょんで速度を足してクリアできてたんですがばったばたです。ドライブ入れててもだめ、マニュアルモードにしてもだめ。これは相当修業を積まないといかんなぁと猛省しています。
車の違いを体感するという目的は果たせませんでしたが、自分の運転技量を確認するという当初予定外の目的を果たせています。
慣れの部分が多いんだろうとは思うんだけど、なーんかオートマの方がマニュアルより運転難しい気がするんだよね。シフトのラグもあるんじゃないかなぁ。そういうラグまで読んで操作しないとならないもんね。ラグと言えばターボにもラグはあるんだけどフォレスターが積んでたEJ20ではほとんどわからないくらいマイルドになっていたし、ドッカンターボだったL20ETだって乗ってるうちにタイミングはつかめるようになったんだけど、変速機のラグのタイミングもつかめるようになるのかなぁ。不安でいっぱい。これってステップATかCVTかっていう問題じゃなくてMTからATに乗り換えるとこうなっちゃうのかなぁ。
などと考えながら運転していたらいつのまにかカーブ1に来てて橋を渡って三国峠パートが終わってしまいました。
そして、また思う。楽しい時間はあっという間。
猿ヶ京を抜けて月夜野まで降りる結構通いなれた道。国道17号は関越トンネルを通れない危険物積載の大型車も通る幹線国道ですが集落内は未だに道幅が狭いところも多く気を遣う道ですが特に不安はなく走ることができました。結局山道で後ろから追い回されてどいてあげる練習はできずに終わっちゃった。次回への課題は残りましたね。
月夜野に降りて快適なバイパスを走ります。このまま国道を走ってもつ煮でも食っていくのもいいかと思ったんですが、それほど腹も減って無かったんでおとなしく月夜野インターで関越に乗りました。
アイサイトツーリングアシストの課題?
月夜野インターの長いランプは自分でハンドルとアクセルをコントロールして運転しました。当たり前のことをわざわざ書く方が感覚的に違和感がないっていうのがもう不思議で不思議で。でもそうなっちゃうんだよな、これ。ここは走るの楽しいんでちゃんと自分で運転しました。
関越本線に合流するとアイサイトTAを速攻ON。制限速度以内に車速を設定しお任せ状態。
制限速度内でも遅い車に追いつくことはあります。そういう時、可能だったら前の車を捕捉する前に車線変更をして追い抜きをかけた方がスムーズだなってことにこのころには気が付いてました。その前に車速を少しアップするとさらに自然な運転ができて追い抜かれる車にもプレッシャーをかけず、もし視界に入っていなかった後方からばかっ速い車がすっとんできても対応しやすい。
俺は割り込まれてもいいから前の車と車間を空けて走るのが好きなので車間距離は最大設定にしています。それでも自分の感覚より車間が近いんだよな。もう少し離れていれば前車追随で走ってもいいけど感覚的に近すぎて追い抜きたくなります。
加速するときはいいんだけど、減速するときは本来ならエンジンブレーキで行きたいのにブレーキがかかることもありますね。そういう機会をできるだけ減らすためにも車間はなるべく開けておきたいです。
一度ちょっときつい割り込みというか追い抜いてすぐに車線に戻ってくる車がいたんでブレーキがかかりました。そういう場合は自分でコントロールしてても後ろの車に注意を促す意味でもブレーキ踏んでたと思うので機能的には何の問題もありません。安全サイドに振ってると考えれば納得できます。
アイサイトTAの車速は意識しないと5Km/h刻みでの設定なります。これは実際に使ってみると感覚にあってます。
考えてみると、自分で運転するときは目安として10Km/hの速度を使ってました。今日は何Km/hくらい出して走ろうかとか、追い抜きだから何Km/hくらい速度上げようかって時には10Km/h刻みで考えてました。
なのでむしろ制御が細かくなったという印象を持ちました。1Km/hでも設定できるみたいですが1Km/h単位での設定は今後もたぶん使わないと思います。
ところで、関越を走っていてアイサイトTAにはまだ解決しなければならない技術的な課題があるかもしれないということに気が付きました。
それは、落下物です。
車がぶつかってコントロールを失うような落下物は検出できると思うんですが、路上にちょっとしたものが落ちてたりする時はまだ無理なんじゃないかなと。
車線のちょうど真ん中を走るように制御していて、そのタイヤがトレースするラインに落下物があった場合、気持ち的には避けたいけれど避けると通常よりもステアリングが抵抗するのでどうしようか躊躇しました。
クリティカルなものかもしれないと思ったら避けるんでしょうけど、課題ではあるかなぁと思います。
これだけすごいものを作り上げたスバル技術陣なんだからすでに把握している課題じゃないかと思います。
故郷訪問
SAで休みを入れながら実質自動運転とはいっても渋川伊香保の絶景を注視しないように横目で眺めつつ関越道を上っていきます。勾配は下りだけど方向は上りということです。練馬で降りて都心の一般道をテスト走行するか、大泉から素直に外環に乗るか、迷うところですが、今回もあんまり迷わずに高崎JCTで左に入って北関東道を走ります。
意味が分からないですよね。うん。そう言われるのはしょうがない。
なんとなくこのルート好きなんですよね。関越って走っていてもあんまり家に近づいていく気になれなくてね。東京の西側ってすごく遠く感じるから早く北側に行きたい。
太田強戸PAで高速では最後の休憩としゃれこみます。ここのPAってスバル車のミニカーとか売ってるんですよ。買ったことないけど。企業城下町だもんね。
故郷探訪するには上武道路から国道354号線を走るべきなんですが妥協しました。さすがにくたびれてた。その道は別の機会に通りましょう。スキーをさっさと切り上げて高速代節約で使ったこともありますからね。太田市にある工場で作られてからまだたぶん1か月も経ってないのに里帰りしてきたXVは何を思ったのでしょうか。「運転が下手なオーナーに当たっちまったなぁ」と愚痴ってるかもしれません。
北関東道はすごく走りやすい道という印象です。トラックは多めなのですが放射状に走る高速よりも絶対的な交通量は少ないのか、あるいは最近できた路線だから急な勾配やカーブなど運転しづらい要素を極力排除して設計されているのか、とにかく走りやすい。だから手動で運転しても苦にはならないんですが、一度楽を覚えると人間堕落します。ずっとアイサイトTAはONのまま。
ちょっと速い車が来てるのはわかってたんで申し訳なかったですがこっちにはこっちの都合があるので岩船JCT手前で右車線に入り東京方面に向かいます。
東北道は相変わらず交通量が多いです。当然です。前に書いた勾配の錯覚とも関連しますが、渋滞の名所として名高い利根川橋のところもアイサイトTAをセットしておけば前に車がいなければがんばって定速制御してくれます。これが普及すれば渋滞無くなるよなぁ。改めて思いました。
比較的苦手な東北道を久喜白岡JCTでそそくさと離れて圏央道に入ります。ここがちょっと怖い。対面通行の高速本線に合流するからね。全体的に交通量が少なめだったんで苦労せずに乗れましたけど高速のランプはやっぱり緊張するね。当然手動運転で対応しています。
そして、圏央道でアイサイトTAが反乱を起こしました。いえ、大した話じゃないんだけど、「ここでか!」ってところで車線をロストした。
ここ!。
対面通行が解消するところ。初めての経験で戸惑いましたね。なるほど、想定外にロストするとこうなるのかっていうのが体験できてよかったよ。
太田からすぐのところなんでスバルの中の人もわかってるような気がします。でも、もう4車線化するらしいからここだけクリアするようにしてもしょうがないですね。
ナビの指示では幸手で降りろで幸手からの方が家まで近いことは知ってるけれど最後に道の駅で休みたかったんで五霞で降りました。
インター下りて新4号に左から合流し車線変更して右折という操作が伴いますが、車の量が少なくて何の不安もなく道の駅までたどり着きました。
対面通行でアイサイトTAは怖いかも、と思っていましたが、別に怖くはなかったです。もちろん、常に介入できるようにハンドルは持ってますから。
案外と右足がつらいかもしれません。
床に置いてあるのに何で?と思われるかもしれませんが。いつでも介入できるようにっていうのは意外と力が入ってるみたいなんです。右足の脛が攣ります。
車幅感覚崩壊を知る
五霞までくると帰ってきたなぁと思います。それってすごい錯覚なんですがね。結構距離あるし時間もかかる。そのうえ厳しい道もある。厳しい道を通らないという選択肢もありました。しかしいずれは通らなければならない道。チャレンジしないとね。
道の駅で家から持ってきた水を飲んで一服してトイレを済ませて…、あとは帰るだけ。
もう真っ暗。真っ暗な時間帯に通るには怖い道なんだけどずいぶん慣れたから多分車が変わっても大丈夫。きっと大丈夫。大丈夫じゃないかな。まちょと覚悟はしておけ。
道の駅を出て新4号には背を向けて生活道路的な県道を走ります。茨城県道から埼玉県道へと変わり、途中で工事をしていたりもしてペースが上がらない道を江戸川沿いに南下していきます。
そして何の変哲もない交差点を曲がると、自分を試す道に入ります。後ろからついてくる車も当然のように曲がって来て後ろに付きます。プレッシャーです。
あっ、タイヤが縁石擦った。雑草がボディー擦った。ひゃー……。
だめだー。車幅感覚崩壊してるー。
ってな感じの道です。もちろん一方通行なんてしゃれた道ではなく対向車あり、歩行者や時には自転車も通ります。車両感覚と注意力その他もろもろ総合力を問われる道です。いつものようにハイビームへの切り替えをバシバシ使って運転してるんですが、切り替えが遅いなぁと……。最初の方にも書いたけれど切り替えを俺は多用するのでスイッチが遠いのもあれだなぁと。しかも反応しないことまであるし。壊れてんの?
家に帰ってからPDF取説みたらわかりました。そういう時はずっと向こうに押しておけばいいのね。今の車ってすごいんだぁ。でも使いこなせないから全く意味なかったねw
それに、それだとこういう道での俺のニーズは満たされないんだ。
交差点でバシバシ切り替えたいんだ。
自分が歩行者として歩いてるとき、光が増減するのってすごくよくわかる。他の車が目に入らない交差点では自分も注意を払うのは当然として、それでも人間ありえないうっかりをすることがあるから自分の存在を他者に伝える努力はしたいんだ。
だから人や車の気配を感じない交差点手前で速度を落とすとともにハイビームロービーム切り替えを何度かして「きてるよー」って教えたいんですね。
自己顕示欲が強すぎるんでしょうかね?
まぁ、自動でハイビーム切り替えをする機能がつくくらいだから、きっとそういう事をする人はものすごく少数派なのでしょう。
なんにしても、やっぱりこういう道を走っておかないといつまで経っても車に慣れないです。怖くても頑張る!
こういう道で案外と心強かったのは左下が映るモニターです。本来は駐車のために使うものなんでしょうけど、狭い道で車両感覚が心もとない時もそろりそろりと動くときにはとても役に立ちそう。
車の全周が見えるような他のメーカーの車に比べると、申し訳程度の中途半端な表示範囲だと思ったんだけれど、実はこれはこれでとっても実用的な装備なのかもしれません。
新車の匂いとカレー臭
厳しい道を卒業して狭いけれど車線は引いてある県道に復帰し橋を渡ってようやく千葉に入ります。千葉に入ったとたんに右折レーンが無い交差点を右折することを強いられるのはいかにも千葉らしくてとっても素敵ですね。
さっき通ったような狭い道はないですが、歩道がないギリギリ2車線の主要道も緊張を強いられます。ペースが速いですからねぇ。俺も地元なんでフォレスター乗ってた頃はそこそこ速かったです。
ところがこの日はやたらと慎重に運転している車が前を押さえていました。普段ならイライラするところだったのですがこの日は「ラッキー!俺のせいじゃなくてゆっくり走れる!」と思っちゃった。俺より後ろを走っていた車の皆さんごめんなさい。
相変わらず千葉の道なんで意味不明なところで右折車がたまっていたりします。実は抜け道だったり駅や主要道に向かう道だったりで意味があるんですけどね。そういうところもできる限りすり抜けていきながら自宅への道をたどります。
時間帯はもうすっかり夜になりました。朝昼兼用のラーメンを食ってから相当時間が経ってそれなりに腹が減ってます。なんとなくカツカレーが食いたくなりました。別に名店とかじゃなくていいから、そうだ、ココイチ行くか、そう腹が決まると猛烈にカツカレーが食いたくなります。人間って不思議ですね。
少し遠回りになりますが走る機会が多い時間帯によっては混雑する交差点をわざわざ通ってココイチに向かいます。この道はきっちり片側1車線あるうえに路側帯や歩道まであってとっても走りやすい道。ただ上下動が多いことだけが難点。太鼓橋みたいな橋もあるからなぁ。
ここまであんまり言及してないですが、XVの乗り心地はフォレスターとあんまり変わんねぇなという印象でした。シートがへたってないから座り心地もすごくいいし。なので特筆すべきところが無い。たぶん一般的に言えば固め。その固めに慣れているから何の感想も無いということ。
家からは少し離れたココイチの駐車場に車を突っ込んで、おっ、がらがら、と思いながら店員さんに人数を告げて…
「テイクアウトのみになります」
「え゛っ!?」
そっかー。まん延防止かぁ。で20時過ぎてたんかぁ。なるほどねぇ。まぁしょうがない、テイクアウトで、支払いは先?車の中で待ってればいいのね、はーい。
エンジンを止めた車の中でスマホいじったりして時間つぶして、やっぱ新車の匂いっていいよなぁなどと思いつつ……、
新車の匂い?
カレー?
テイクアウト?
あれっ!?
しまったーー!
新車の匂いがカレー臭で上書きされるっ!
気が付いたときにはもう遅い。今更注文キャンセルする気にもなれずカツカレー食いたくなってるしもう店員さん来ちゃったし!
においはともかくとして新車の中でカレーをひっくり返すと自分にとっては悲劇、他人にとっては最高に笑えるネタなので安定した場所にカレーを設置。覚悟を決めてドアを閉めると……。
あれ?カレー臭がしないぞ?もしかしてココイチのテイクアウト容器って超優秀なの!?
家に帰って空けてみたらなるほどこういう構造なのねって感じでした。
知らなくてもいい知識をまた一つ得てしまいました。
ココイチのテイクアウト容器はにおいがほとんど漏れません。
においが漏れないとはいえ安心はできません。ここは千葉です。
自宅に帰るにはどうしても何度か坂を上り下りします。わりと急坂です。慎重に慎重に、急発進急停車もしないように慎重に、右左折もやさしくやさしく……。国道から曲がるところが一番やばい。カーブしててカントが付いてる上に脇道はすぐに坂…そして曲がるともう一度曲がるクランク状……。慣れてるから逆にこういうシチュエーションだとやばい。フォレスターのつもりだと車振っちゃう。うっかりひっくり返しちゃいそう。
いたわるように運転しながら家に向かいます。
一度経験したからこれだけは間違いなく言える。
走行1000Kmも行ってない新車ってカレーを輸送するには向いてないです!
どうにかこうにか自宅前について、食卓の上にカレーを安置することができました。
最後の関門、車庫入れ
買い物に行ったりしてずいぶん慣れてきました。ただ、長距離ドライブから帰ってきた後って自分が思っている以上にくたびれてるからやっちゃうんだよね。気が緩んでるしね。
車庫入れでは今までも植木鉢踏んだり壁にこすったり自転車引っかけたりしてる。自分の家のものだから大事にはならないんだけどやっぱりぶつけたくないもんね。
その頃になるとだいぶコツをつかんできました。後方の障害物を検知するセンサーは途中で1回障害物を検知してそこを抜けてからもう1回検知するということもわかった。なので1回目は無視。もちろん車入れる前に車庫の中に何か飛んできてないかとかは確認してますよ。
2回目の警告はぎりぎりまで引っ張って、と。ふー。今日も無事に車庫入れ完了。なんのかんので一番緊張するのが自宅の車庫入れだなぁ。と油断するとドア開けでガンってやっちゃうんだよな。手を添えて、ゆっくりと…。と安心すると次の問題はベルトのバックル……。痩せなきゃ……。
車から離れるまでがドライブです。
慣らし運転1回目を終えて
走行距離およそ750Km。当初目論み通り余裕で無給油。この日のような条件なら1000Kmは無理でも900Kmはいけますね。渋滞に巻き込まれたり冬場にスタッドレス履いたりすると落ちるから目安としては700Kmくらいで考えておけばいいのかな。冬場の実績はまた別途検証します。
とにかく、山道での車の挙動にはまじでびっくりしました。車ってこんなに安定するものなのかと驚きました。加減速についても今回のルートでは全く不満はありません。
しかし、こういう挙動やエンジンの回り方はもしかすると「個体差」っていうのがあるかもしれないなとは思います。挙動の方は足回りのちょっとした組付けとかでも変わると思うのでその個体差はずっと続くわけじゃないですが、エンジンをばらすというのは普通の使い方をしていると相当乗り込むか相当こだわるかしない限りはやらないと思うので、工場での組付け作業のちょっとした差がそのまま性能に反映する可能性はあると思ってます。
つまり、新宿の狩人が言ってた、大量生産される工業製品は品質がそれなりのレベルで一定ではあるが、その中で飛びぬけて精度が高いものが生まれる可能性があるというのは、漫画の中の話じゃなくて実際に起こりえるんじゃないかと思ってます。
たとえ話をすると余計わかりづらくなりますかね?w
かつて乗っていた4G61NAもものすごくよく回るエンジンだったんですけど、巷での評価は高くなかったです。当時はネットは無かったので評価の数自体が少ないっていうのもありましたけれど、感覚としてはもっと評価されてしかるべきと思ってました。評価が高いのはよくできた兄の4G63、しかもターボ付きだったんですが、4G61NAもレッドゾーンまですかーっと回るすごくいいエンジンだったんですけどね。全然話題にすらなってませんでしたよ。
今回手に入れたFB16NAエンジンもすごく高い評価を得ているという話はあんまり聞きません。まだレッドゾーン近辺まで回していないので本当の評価はこれからですが、4000回転までの常用域では非常に軽快でストレスが無いエンジンだと思っています。
しかしそれは個体差があるのかもしれません。俺が手に入れたのがたまたま「当たり」って可能性はあります。
それに、今の車はアクセルやトランスミッションの操作からドライバーの癖を覚えるようなこともしているのかもしれないです。
この人、回したがってるな、と思うと多少燃費を犠牲にしてもよく回るような演出をするようにプログラミングされている可能性も否定できません。
そしてもう一つ、俺にとっては20年ぶりに乗る新しいエンジンというのもあります。
今の車はどのメーカーのどのエンジンでもこの程度が当たり前といううれしい話もあるのかもしれません。だとすると本当にいい時代です。
足回りについても同様で、今の時代はこのくらいの安定性が無いと商品として成り立たないという事情があったりするのかもしれません。
XVはスバルというメーカーが自社で作る車の中ではエントリークラスです。比較的安価で、一般的な価値観を持つ顧客に対して「数を売る」車種という位置づけではないかと想定しています。
そういう商品はお値段はそれなり、性能もそれなりというのを想定していて、それをわかったうえで買いました。今まで乗っていたフォレスターも当時はそういう位置づけで、前に書きましたがベースのインプレッサよりもほぼ同じ装備だと、フォレスターの方が大きいのになぜか安いという謎の値段付をしていた車種でした。SG型フォレスターが悪くなかったので、少なくともスバルはそういう量販車種でもそれほどひどいことにはなってないだろうという予想はありました。
実はね、SF型のフォレスターはけっこうひどかったんですよ。うん。俺にとってはですけど。足回りが煮詰まって無かったみたいで右左折で「ぐにゃ」ってするんで怖かったです。それを手なずけてそうはならないように運転するのも楽しみではありましたけどね。それはたぶん味付けじゃないと思う理由はSG型フォレスターでは治ってたからです。
XV(GT、E型)もインプレッサXVから数えると3代目でしかもモデル末期だから、そういうところは無いだろうとは予想していました。
しかし、これほどとは……。
この値段でこういう車作れちゃうんですね。レヴォーグはどんなすごいことになっちゃってるんだろう?それとも、スバルだからそういうところは全車種共通で味付けの違いだけってことだったりするのかな?スバルにはモデルによる大きな差をつけるだけのコストをかけられないという失礼な先入観を持っているオーナーですw
まぁ、今はエンジンは違うから全く同じってことは無いんでしょうがね。昔はエンジンも味付けは違うけれど基本設計は同じだったからなぁ。国内向けにも違うエンジンは積める程度には企業体力がついたってことか。
Wikipedia見てみたらEJ20って1988年から2020年まで32年間も生産してたんですね。俺が免許取った翌年から去年までかぁ。
当時富士重工のまさに社運を背負って発売した車のために開発されて、その後長きにわたり会社の発展を支え続けてきたんですね。うーん。ちゃんと使わず手放しちゃってごめんなさい。
XVが積んでるFB型とその派生のFA型はもう末期で、レヴォーグに搭載したCB型をベースにした世代に変わるんだろうなと思います。スバルの体力だと基本設計が違う複数のエンジンを同時に投入することは難しいだろうから、徐々にFB/FAはフェードアウトしてCBに統一していくんでしょうね。
よく言えば俺が買ったのは一番煮詰まったFB型エンジンってことにはなりますね。
こういうところで企業ごとに方針が違うのって面白いですよね。
体力があるトヨタは複数のエンジンラインアップを持つのはもちろん、ハイブリッドやら燃料電池やら最近では水素内燃まで手を広げてどの技術が主流になってもこけないように準備をしてる。トヨタグループに入ったスバルは一点突破。同じくグループに入ったマツダは欧州勢が下手打った低公害ディーゼルエンジンも持っていて、さらにまだロータリーもあきらめてない、比較的手広くやってるなというイメージです。
企業規模としては似ているのに方針が違うのは面白いし、だからこそトヨタは出資しているのかもしれません。持っている技術や企業の方針は違う方がグループとしてのポートフォリオとしては強固になるという考え方がありますから。
広い意味でのトヨタグループって面白いですよね。ダイハツを持っているのにスズキにも出資しましたからね。スバルやマツダがわりと好き勝手やってる現状を見て修さんも出資を受け入れたっていう面があるんじゃないかなぁって思ってます。そして、トヨタとしてはスズキが異様に強いインド市場をにらんでるんじゃないかなぁ。そうじゃなかったら国内ではダイハツと丸被りするスズキに出社するって判断は無いと勝手に思ってます。
インドと言えば当時はまだGMとの関係が強かったスバルのフォレスターをGMブランドで高級車として売るって話が有ったのを思い出しました。あれってどうなったんだろう?
スバルとGMとの関係が切れて立ち消えになったのかな?
スズキもGMと関係があったし、マツダは一時期「フォードジャパン」みたいになっていたし、かつてアメリカの自動車メーカーとのつながりが強かった国内メーカーでトヨタが食指を伸ばしてないのはいすゞくらいか。
話が横道どころか別の大陸にまでそれちゃいました。元に戻します。
この、FB16エンジンとCVTという組み合わせ、もしかすると今までにない高いレベルの経験を自分にもたらしてくれるかもしれません。
山道を「攻める」みたいな走り方をするわけではないのですが、限界までは全然余裕があるところで遊ぶ程度のことはします。このエンジンと、この価格帯の車で、MTやステップATでは不可能なクロスミッションを使うと今までは経験できなかった遊び方ができるかもしれないです。
現時点ではまだ体がMT乗りですけど、変速操作の速さだけで言えば俺の左手左足より電子の力の方が全然速いに決まってます。要は操作してすぐに車が反応する感覚があるかどうかっていう話なんだろうなと。その反応の癖がわかれば今までとは違う方法で車を操る楽しみが生まれるかもしれないです。
そして、エンジンも。レッドゾーンは低めですが、4000回転以上まで使うと楽しいエンジンかもしれません。スペック上の最大トルク発生回転数がその4000回転近辺ですが、上まで回した時どのくらい気持ちいいかは試してみないとわからないですからね。
よくわかってないですけどCVTの方がMTよりは機械として精密でデリケートだとは思うので、面白くてもあんまり遊びすぎると壊しちゃうかもしれないから気を付けないとな。壊しちゃうくらい遊べたら最高ではありますけれど。
エンジンの耐久性はどうなんですかね?距離は乗らないですが負荷をかけるとどうなるか、わからないですからね。たとえ気持ちよくても若い頃みたいに壊れるまで回すつもりはないのですが、気持ちがいいと人間ってタガが外れちゃうことがあるので若干心配です。困ったことに前歴があるからなぁ。
実際に走ってみるまでは全く期待していなかっただけに、慣らし運転が終わった後の期待が膨らみまくってます。
長距離慣らし運転しての評価
おすすめ度:4
思いのほか1.4トンという車重を感じさせない軽快な動き。圧倒的な剛性感。うっかり頼ってしまうアイサイト。一人で乗ることが多い人にはお勧めできる。複数人乗った時の検証はこの時点ではしていないのでそれはまた別の機会に。
デザイン :4
走行性能 :5
乗り心地 :4
積載性 :3
燃費 :4
価格 :5
満足している点
アイサイトツーリングアシストすごい。剛性すごい。ハンドリングすごい。すごいすごい。
不満な点
幅。
総評
すごい。
デザイン
★★★★☆
初回感想と変わりはないが、山の中で見るとさらにいい感じ。この車は少し汚れていた方が似合ってる。スバルもサッシュありのドアになったんだ。周りを黒くしてるのはスバルと言えばサッシュレスというイメージが強いからなのか。
走行性能
★★★★★
エンジンは一人で乗る分には必要にして十分すぎる。1.6リットルにしてよかった。
剛性はすさまじい。コーナリングの安定感が前の車とは段違い。その前の車も安定感はすごかったんだけど比較するのが申し訳ないくらいすごい。プラットフォームについてはよく言われてるが、こだわってたサッシュレスドアをやめて普通のドアにしたことも剛性には影響を与えてるのではないか。
ハンドリングも自分の感覚に合ってる。
乗り心地
★★★★☆
固めの車に乗り続けていて違和感がないが人によっては固いと感じるかもしれない。高速道路でも段差を拾うことがある。
積載性
★★★☆☆
トランクまで使うと普通っていう印象。
燃費
★★★★☆
車内メーター表示で15.5、簡単な満タン法で14.6。だいたい想定通り。
理屈で考えれば燃料噴射量を管理しているので、車内メーターの方が正なんじゃないかと思う。満タン法だと気温やタンクの温度によって変わりそう。
EJ20ターボ+夏タイヤではハイオクで12.5最高に頑張ってもだったことを考えるとずいぶん助かる。
価格
★★★★★
高速一区間だけ乗ったときに感じたアイサイトTAのすごさだが、長距離乗るともう頼りっきりになってしまっている自分がいて怖い。
すごく昔に車関係の仕事をしている友人が「カローラをこの値段で売っちゃいかん!」って言ったことがあるのを思い出した。当時最量販車種だったカローラは値段からするとあまりにもオーバークオリティーだったという趣旨だった。
XVの値札は200万円台。それでこのクオリティーというのはおかしい。アイサイトだけでなくコーナーでの路面に貼りつくような挙動などの安定感もものすごい。ここまですごいと思える車は乗ったことはないが感覚的に500万円台の車のはず。つまり本来なら俺には背伸びをしても逆立ちしても絶対買えない車。
こんなものをこの値段で売ってしまっているというのはどうかしている。
スバルのブランドイメージと規模では俺程度で買える値段にしないと日本では商売としては成り立たないと思うので、自国の車メーカーが多い日本市場という特性のおかげでさほど豊かではない俺にも最新技術の恩恵が感じられると思うとありがたい。
故障経験
なし。
事故経験
道路横の木にボディーが触れたのと縁石にタイヤが触れたのと……。人的物的被害が出たり走行に支障が出たり見た目が悪くなるような事故は今のところ無し。