スバル XV 1.6i-L EyeSight 1,5,4,3,2,1! 都心、筑波に常磐道!

スバル XV 1.6i-L EyeSight (GT3 E型) 実際に所有しての長期レビュー 全体目次 

スバル XV 1.6i-L EyeSight 1か月点検(1000Km)から6か月点検(目標3000Km)まで(見出し)

 

都心への通い慣れた道

何十年か前、それこそ毎週のように都心まで車で行っていた時期があります。週に2回とか行っていた時期もありました。
夕方に家を出て夜遊んで深夜から未明に帰宅っていうパターンが多かったです。
それでも走行距離はたいしたことはなかったです。都心まで約25Kmというロケーションですからね。
夜だと電車より車の方が速いし、なにより常磐緩行線は土日の夜は東京近郊のくせに本数が減っちゃって使いづらいっていうのがありました。みんなが飲んでる席でもお酒を飲まなくても苦にならない体質っていうのももちろんありましたし。
毎週毎週だいたい同じ道で通ってるたんですが、時代時代で変遷があって、今使っている道はかれこれ20年くらい使ってると思うんですが、それでも細部は微調整してます。

そんな走りなれた道を通ってまずは都心へと向かいました。
頭に入っていて渋滞する確率がすごく低い道なのでスマホナビは使いません。

 

 

まず最初にやるべきことはアイドリングストップオフです。暑い。こんなんでエンジンが切れたらかなわん……。

アイドリングが終わって出庫。その他もろもろ簡単な準備を済ませてゆるゆると発進。
東京に出る時は変な道をつかわずに松戸市民の大動脈国道6号線をおとなしく走ります。

 

しばらくは調子よく走ってたのに今日もまた渋滞。なんだかコロナ騒ぎになってからの方が市内は渋滞しているような気がします。
渋滞の頭をナビの地図で確認すると坂の頂点にある主要交差点、岩瀬でした。右折レーンができてからはあんまり渋滞しなくなったんだけれどちょっと交通量が増えるとだめですねぇ。
電池がもったいないので渋滞情報だけ確認してナビのアプリもスマホの位置情報もOFFにします。

あっ、当然アイサイトツーリングアシスト(以下アイサイトTA)もOFFです。便利な機能であることはわかりましたが水戸街道の車線幅だと使うの怖い。

 

岩瀬から先はわりと快適で何度か信号にひっかかりながら松戸隧道も通過。
うん。なんか広げようとしているね。いいことだ。
県道1号5号との立体を越えて外環分岐の交差点をすぎると快適な2車線路。橋を渡りきったところで前を確認し何の問題も無さそうなので金町立体を素直に使います。
混んでるときは下に降りることもありますが、そういう時でもたぶん所要時間は立体の方が速いと思う。下の道は踏切もあるし。

 

1000Km越えてエンジンの回転数に制約がなくなったこともあるし、自分が慣れるためっていうのもあって積極的にシフトダウンを使うように心がけました。
例えば交差点で車を止めるときもブレーキをただ踏むだけじゃなくて2回くらいシフトダウンしてから止めるっていう使い方です。MT車でもよくやってました。その方がたぶん燃費は良くなるはず。燃費気にしてないですがねw

シフトレバーをマニュアルモードにしなくてもドライブモードのままでパドルを操作するだけで一時的にマニュアルモードになるのはこういう時は便利だなぁと思いつつ使ってみたんですが、なにこれおもしろい!ってことにも気が付きました。

 

これから書くことはわかるひとにはとてもわかりやすいけれど大半の人にはまったくわからないたとえを使った説明です。
回生失効することがあるんですよ。
ちょっと昔の電車でよくあったじゃないですか。ブレーキが一度緩んでそのあと強めにかかること。それです。
電車も回生ブレーキ、モーターを発電機として使って架線に電流を戻すことによってブレーキをかける仕組みがついてますが、架線電圧が高いとそれができなくて回生ブレーキが利かなくなりますよね。あれと似たような感覚になることがありました。
俺のXVは1.6のガソリンエンジンオンリーなので、モーターついていません。
だから回生ブレーキもついていません。ちなみに車の場合は回生ブレーキでできた電気はバッテリーに戻っていきます。
なのに回生失効みたいな動きをする理由は、おそらくなんですが、マニュアルモードが解除されてドライブモードに入るからですね。シフトアップされる。
そうするとエンジンブレーキが利かなくなる。
なーんか面白い動きで遊んじゃいました。

もちろんいつでもブレーキを踏めるようにしてますよ。当たり前です。MT車でエンジンブレーキ使う時だってそうですからね。エンジンブレーキは速度を落とすためのものであって停止するためのものではないです。

 

停止するなという警察署からのありがたいお達し看板がある踏切を過ぎて、拡幅準備工事を見ながら青戸八丁目を過ぎると比較的広い2車線道路です。俺は左側を走るのが一般的な動きですが、曲がる車もいればバスもいるのでなかなか気を遣う道です。
すっかり慣れちゃってるから苦にはならないですけどね。道には慣れてるけど車には慣れてないので気を遣う。

 

白鳥のドンキを過ぎて本田広小路の陸橋を渡って左に車線変更。
多くの車は高速入り口がある一番左に行きますが、俺は新四ツ木橋派。新四ツ木橋を渡った後も直進するので消えた駅名業平橋という案内がある車線をキープです。
四ツ木橋は無理をすれば2車線運用できる広さで、その先の国道6号もそれほど広くない2車線、それに対して新四ツ木橋は余裕の設計の2車線、その先は余裕がある1車線。
なんとなく後者の方が走りやすく感じます。

 

曳舟川通りという風情のある名前が付いた道を走っていくと曳舟の駅前を過ぎてどんつきます。
業平橋です。今は東京スカイツリーという駅になりました。ここの中華屋、1回は行ってみたいなぁ。
ここまで天気がいい時はずーっとスカイツリーを目標に走ってます。

できたころはちらちら見ながら走ってましたがもうすっかり関心が無くなって当たり前にそこにあるものになってしまった。
どんつきを左折して初見殺しの車線切りをクリアしてそのまま直進。確かこの道は親不孝通りっていう名前だったような。どのあたりが親不孝なのかよくわからんが。
春日通りを右折して墨田区内を走ります。交通量が少なくて走りやすいうえにトイレも多いので安心できる道です。
最近は隅田川を渡る前に清澄通りで左折、その後蔵前橋通りで右折っていう無駄な動きを取り入れてます。距離を見ると完全に無駄なんですが信号のつなぎとか交通量とか一応はいろいろ考えてこの動きをしています。
その先もまた無駄な動きをしまくります。

浅草橋交差点手前は左車線に寄って浅草橋交差点で左に車線変更して右折。何を言っているかわからない人はGoogleストリートビューでも見てください。
もともとは浅草橋交差点の直進が混むから信号を1つパスするための方法だったんですが、最近江戸通りを走らなくなったので空いてるときもこのルートになってしまった。
しばらく靖国通りを走って東神田を左折、一番右を走ってすぐ右折。大一通西行です。
距離は靖国通りの方が近いんだけれど一通ってやっぱ走りやすいんですよね。
ただ1か所、神田駅で山手線とかをくぐるところが実質1車線みたいになるのがネックです。

 

どんつくとそこを右。しばらく道なりを走って気分次第で適当なところで左。気分が揺らぐといきたいところに行くのに遠回りになることもあるという楽しい道です。
今回は適当なところで左に曲がって内堀通りに出たら右です。この辺、交差点名を全然意識せずに走ってますね。
竹橋のところで左に入って北の丸。短距離だけどワインディング的な道です。1車線になってしばらく走りお堀の周りの3車線道路に出ます。そこを曲がるかどうかも気分次第。この日は曲がらず英国大使館の横を通って少し走って半蔵門線の上の道を左折。
新宿通りまで走って右折。新宿通りから適当なところで曲がって、紀尾井町のところに出る道に入ります。ニューオータニの手前を左折して赤坂見附方面に向かいます。

 

目的地はどこかというと、旧赤プリ
事前にこの辺(赤坂永田町紀尾井町エリア)で止めやすくて安い駐車場はどこかを調べたら、そこの駐車場が一番安いという驚きの結果になりました。
バブルの遺産だぜ?最安値なんてありえないだろう?
騙されたと思って止めて見ました。車を預けるタイプの駐車場だったんで出てくるまで時間がかかるから安いのかも。
たぶんこういう場所の駐車場ならベンツとかポルシェ、下手したらロールスロイスやらフェラーリやらも止めると思うのでXV程度の大きさの車を預けても全然安心できますねw

 

都内ドライブ(アイサイトツーリングアシストON)

 

車を無事に駐車場に突っ込んでから移動。都内某所で友人たちと落ち合います。というか集まっているところに車で乗りこんでいった感じです。

5分くらいかかってハイソな機械式駐車場からようやく車が出てきて男どもが乗り込みます。

5乗です。このために後席真ん中のシートベルトも使えるように準備しておきました。

すし詰めです。むさくるしいです。

「遠征行くときはこの車じゃ無理だねぇ」という当たり前の感想をいただきました。何の遠征かは秘密。今のラインナップだとラフェスタ一択かなぁ。同じく3列シートのシエンタもあるけど大人5乗はきついらしい。いっそワンボックスをレンタカーで借りるとかもありかも。その時はわざわざMTのバンタイプを借りるとかw

とにかくXVで大人の男5人はきっついです。あくまでも非常用という感じ。4乗と5乗の間には高い壁があります。

後席シートベルトを締めないと警告が出るんですが、とてもじゃないけど締められるスペース感ではなく……。すると、警告が出たり止まったり出たり止まったりします。なんだろうこれ?重量センサーなの?接触?よくわからん。
こういうのも遊びにしちゃう人たちなので、「こうしたらどうなる?」、「いや、こうすれば鳴らなくなるんじゃないか?」などいろいろ試してみましたが結局短時間ではわかりませんでした。

 

今日のドライブはそれぞれの自宅に送り届け、おひとりだけ特別に特別なドライブになるという企画でした。
なので、走り始めてから割とすぐに一人を下ろします。
近すぎて何の感想もないでしょう。別の機会にゆっくりと乗ってもらおうと思います。

4人になると後席シートベルトを締めてもなんとかなる状態なので警告も止まりました。5人の時は余裕が無くて判定してなかったけど、4乗でも平坦な都心部を走る分にはパワー十分だな。つまり普段使いには十分。
うーん。想定外。

ここで不満が出るかなぁと思ったんですがね。「4乗するとさすがにFB16NAには荷が重い」などと評論家気取りのことをしたり顔で書く予定だったんだけどなぁ。期待以上という意味で期待外れ。特にエンジンをたくさん回してるわけじゃないんですけどねぇ。世の中の人はこれをパワー不足と断じるほどパワーに飢えているんだろうか?

 

都内にしてはワインディング要素があるとある一般道を走って何度か右左折を繰り返して広い幹線道路に入ります。
あっ、帰りは細かいルートは書きません。俺のプライバシーだけではないですからね。基本的には走り慣れすぎたいつもの道なんで特に書くべきことも無いし。
「俺にとってはほぼ自動運転なんですよー」とか「車線はみ出ると警告が出て自動運転モードだとハンドル戻されるんですよー」とか自慢しながら走っていきました。
流れのいい幹線道路では実際にアイサイトTAをONにして、「今アクセルもブレーキも踏んでなくてハンドルも触ってるだけですよー」などとのんきに自慢してたら、「前の車止まったら止まるんだよね、やってみて!」と挑発されました。
「えっ!」

いや、ここ自慢げにやってみるところだろう?とお思いでしょうが……、俺はプログラマー。基本的にテクノロジー信用してないから。
4乗でも止まるに決まってるんだけど信用してないから。
抵抗しました。抵抗しましたが……負けました。

 

信号から発信して次の信号も赤という状況で前の車に追随してたらたら走って、前の車と同調して速度が落ちるのを確認しながらいつでもブレーキを踏めるようにして、前の車が信号で止まると……
当たり前だけど、止まりました。

「おまえよりブレーキングうまいね」

んなこと素で言われても……。

確かにめっちゃうまくて、ここを目指そうと思ってしまった。
それにしてもいつでも介入できるように右足を準備してるのってめっちゃくたびれます。脛が攣りそうになった。こういう機会じゃなかったら一般道は自分で運転した方がくたびれないなぁ。
慣れればそのうち変わるんでしょうか?

 

そんなこんなで都内ドライブを楽しみつつ、某所で一人を下ろします。ここからは3乗です。
なに線とは書きませんがそう遠くない将来撤去される予定の踏切を渡ったりしつつも、相変わらず走りなれた道を走ります。何のストレスもありません。新しい車であることを忘れるくらいです。同乗者との話題も車の話題じゃなくてよもやま話になり始めてます。
そして、次に降ろすメンバーを送っていくときにいつも曲がるところでいつものように曲がります。

ここは怖いんだよねぇ。ずいぶん前から速度が落ちない程度にブレーキペダルに触れてブレーキランプをつけて、ウインカーもつけて、後ろの車に「曲がるよー、俺、曲がるからねー、つっこまないでねー」って主張します。そうしないとすっ飛んでる車に追突されそうな交差点。当然信号などはない。もちろん左折レーンもない。
速度を十分に落としてひょいっと狭い道に左折、きつい下り坂を下りながら即また左折、間髪入れずに右折してすれ違いぎりぎりなトンネルをくぐるっていうよくわからない流れです。ウインカーから一瞬たりとも手を離せません。一時停止しまくりです。

 

ここで新しい車に対する不満をぶちまけます。「街中でハイビームにならないんですよぉ」「うわー!それは不便だ!」昭和な人からはそういう反応がいただけます。
前にも書いたけど自分の視界を確保するという意味ではなくて自分の存在を知らせるという意味でハイビームを使いたい局面もあるわけなので……。
ディーラーに言えばOFFにできるらしいんだけど、そうすると山道走行での自動的な切り替えもできなくなるっぽいので今のところOFFにする予定はないです。
この機能、ONOFFを簡単に切り替えられるようにして欲しいな。
これ、あとから取説を見たら、ライトのスイッチをAUTOじゃなくて常時ONにすればハイビーム切り替えを自力でできるようになるみたいですね。今度試してみます。

 

川沿いで信号が少ない快適な道を走ります。最後までお付き合いいただく同乗者も初めて通った道とのことで、まっ、地元衆の道ですね。
快適なんだけどどんどん道が狭くなって、なのに対向車もやってくる怖い道。
車幅感覚は相変わらず怪しいので、後ろの車にはご迷惑をおかけいたしました。
しかも、最後に日和ってしまうという腰抜けっぷり。後ろの車、怒ったり指さして笑ったりしてるかもしれません。そういうお土地柄なのでしょうがない。
だって、信号が無くて全く右側が見えない登り坂の交差点に鼻を出すのって怖いんだもん。カーブミラーを見ればいいとはいうだろうけど、無灯火の自転車とかきたらやばいじゃないですか。

 

大人の選択で信号がある交差点で主要道に復帰しますが、ここの信号が長くて待たされます。だからみんな怖くても信号が無い交差点で合流しようとするんだよね。わかる。わかるんだけどさぁ。
この道も走り慣れてる路面状況が悪い道を走りますが、ここまで同乗者から「固い」とか「柔い」とかいう感想は一切なし。特に違和感がない固さという結論にしてよさげです。

 

レッドゾーン

 

走り慣れた道をしばらく走ってもう一人の同乗者を下ろし2乗になります。4乗でもまったくエンジンに不満は感じなかったので2乗だったら何の問題も無いんだろうなぁということは想像できちゃってます。つまらんです。
少しだけ主要道を走って高速に入ります。
しまったー!ETCカード入れ忘れてた!

とまぁ夜なので料金所の手前で止めるのも余裕ですね。
いろいろと話しながらSAPAでも無駄に休憩しながら少しだけ高速ドライブ。高速ではアイサイトTAはONにしてましたがこの機能って運転しないと感動が得られないかもしれないです。そのくらい自然。

そして加速。ついにレッドまで回します。
「いい音ですなぁ。」「そうですね。びっくりしました。ジャパンを思い出しました。」「水平対向のNAってこういう音なんですね」「好きな人がいるのはわかるなぁ」
いやぁ。いい音でした。水平対向のNAってこんな音なんだ。ネットに上がってる動画でも聞いてたけど、やっぱり生音は違うね!体に伝わる微細な振動とかも加味されているんでしょうね。
ジャパンというのはスカイラインジャパンで、L20ETという変態エンジンをターボ領域より上まで回すと何とも言えないいい音をさせながらガソリンをじゃぶじゃぶ燃やしてくれてたんですよ。その音を思い出しました。
EJ20はほとんど高回転まで回してないので、直近の体験は4G61ですが、音だけでいったらFB16は4G61よりはいい音だったと思います。
※個人の感想です
直4と水平対向4の差なのか、昭和末期から平成初期のエンジンと現代のエンジンの差なのか……。
こりゃ回すの楽しそうだなぁと心底思いました。
そういう音がするエンジンだと、ますますパワー不足を感じないんですよね。一般ドライバーにとっては結局パワーって数字じゃなくて感覚だと思ってます。いまだにL20ETのパワー「感」が忘れられないもん。数字で見ればくそですよ、くそ。たしかグロスで145PS、ネット換算で130PSだったと思います。4G61NAもネットで130PSでした。でもね、全然違うの、全然。比べるのが失礼なくらいパワー「感」が違う。
俺が乗ってたEJ20ターボは確か230PSか220PS版だったと思いますが、4G61よりはパワー感があったけどL20ETよりはぬるかった。まぁ、フォレスターという車自体が回して楽しむ車ではないと自分では思ってたのでパワーを求める走り方をほとんどしてなかったからというのが大きいとは思いますが、常用域でも感覚がパワーに対する個人的な評価になってしまうので致し方ないところでしょう。
今のところFB16のパワー「感」は4G61よりは下だけどすっごく差がある感じではないです。高回転まで回せば楽しめる予感がしてます。

 

筑波山

 

しばらく走って高速を降りて山に分け入ります。もし走り屋さんがいたら避ける気満々です。
もちろんアイサイトTAは間違っても入らないようにOFFにして……。アタックww開始。

相変わらずよく曲がるなぁ……。表現悪いけど「気持ち悪いくらい曲がる」んですよね。くいっくいっと曲がっていく。
車重1.4トンですよ、1.4トン。
なのに、ライトウエイト感覚ですよ。キビキビ走ってくれる。楽しい。車高がそこそこ高いXVでこれだけ楽しいってことはインプレッサはすごいんだろうなって。妄想しちゃう。
作りが違うけど86/BRZはどんな感じなんだろう?
たぶんね、86/BRZで山道走ってXVみたいな挙動だったら別に驚かないんだけど、XVでこれってやっぱりなんか変なんですよ。感覚が壊れます。
いやぁ、ないものねだりだけどさぁ、これをMTで乗ってみたいね。うん。脳内麻薬出まくるだろうね。よだれ出ちゃうかもしれない。

同乗者がおっしゃるには「前後左右四輪がしっかり仕事をしていることがわかる」とのこと。俺にはそこまでわからないんですが、車の中心にいて完全にコントロールしているという感覚があるので表現の違いなのかもっと深いところなのか。

当時剛性お化けと言われていたR34に今も乗ってらっしゃるのですが遜色ないのではというありがたいお言葉。時代が進んだから当たり前というご意見もあるかもしれませんがそういう特別な車ではなく現在では普及価格帯の車にそういうボディーを与えられているというのはすごいことなんだろうな。

しみじみ思う。
スバルさん、すげーもん作りやがったな。

 

そんなこんなでガードレールを障害物と認識して警報が鳴ったりもしながら走っていくと前の車に追いついてしまった。
その車が遅いわけじゃないのでペースを落としてコーナーではヘッドライトが届かないくらい距離を空けて走ります。
そうすると今度は後ろからくる車のヘッドライトがミラーに映りました。
どういう車かわからないので少しペースを上げると、前の車の尾灯が見えるようになり、そうすると今度は後ろの車のヘッドライトが見えなくなり。
なるほど、3台とも同じくらいのペースなんだと納得です。
山道では通常はこんな感じで運転することが多いです。極端に速い車や極端に遅い車がいるときはあれですが、こういう感じで自車の気配を消すと同時に他車の気配も感じない状態で運転するのが心地いい。おそらく他の車にとっても心地いい。後ろから追っかけまわされるのはいい気持しないだろうし、そこそこ速い車の場合は前に車がいて詰まったように感じるのもちょっといや。
自信がない道の時は前の車の尾灯が見える方が安心しますけど、この車でこの時走ってたペースだと特に不安は感じません。ちなみに、初めてじゃないかもしれないけれどコースは全く覚えていない道です。そんでもXVの限界がたぶん異様に高いので何の不安もなく走れるペースでした。

 

やっぱり走り屋さんがいるみたいで、嫌がらせで路面が波打ってる箇所が何か所も作ってありました。「これってそういう趣味がある人は逆に遊びに来ちゃいますよね」みたいなバカなことを言いながら走ってたら、少し広いところにそれっぽい車が溜まってました。
おじゃましてまーす。ってな感じですね。
「こういう遊びをする若者もまだいるんですねぇ」とじじくさいことを言ってたんですが、よく考えるとドライバーを見たわけではないので、案外と中の人は我々の先輩かもしれないという恐ろしいことに気が付いてしまった……
車の中で爆笑してしまうようなのも目撃してしまってもう……。今でもいるんだなぁ。ここだけ昭和って感じなどとしみじみ。

 

下り坂に入ります。相変わらず下手くそです。一緒に乗ってくれてる人がMTはもちろんステップATもCVTも乗ってる人なので「うまくいかないんだけどどうすればいいですかねぇ」みたいなことを聞きながら走ってみました。
まぁ当然のことながらエンジンブレーキを積極的に使うべしということでした。結局その道の下りは2速キープで走ると快適でした。MTの感覚で2速キープはギア低すぎなんですがそんなもんなのかなぁと。これは帰ってから思ったことなんだけど、MTの1速って実質発進用のギアじゃないですか。で、ATの場合、その発進はトルコンがやってくれる。だから一般的にATマニュアルモードの1速=MTの2速、ATの2速=MTの3速って考えることもできるのかもしれません。
XVのマニュアルモードは7速なので、XVのAT2速=MTの2.5速ってところか。だとすると感覚的には合ってます。フォレスターで俺のペースだったら3速2速の行ったり来たりで下った道なんだろうなぁと思いながら走ってたんですよね。
それと、これは想像でってことなんだけど、もしかするとCVTの場合はマニュアルモードであっても細かく変速比を調整するような制御をしているかもしれないっていう話になりました。理屈の上ではできるからありえないとは言い切れない。
道の様子を見て適切なギアを選べるようになるにはまだまだ修行が必要ですが、もし覚えたら今は苦行の下り坂も楽しくなるかもしれません。
すいません。嘘です。その苦行が楽しいんです……。フォレスター時代下り坂って感覚だけを頼りになーんも考えずほとんどブレーキもアクセルも踏まずに走ってたもんな。それよりはいろいろ考えたり操作しながら走ってる今の方が楽しいです。
毎日のように走る峠道があれば覚えは速いんだろうけどそんな道はないから修行の旅に何回か出ないといけないですね。めんどくさいけどしょうがないなぁ。(といいながらワクワクしてる俺)

 

初めての助手席

帰り道、高速に乗った後で同乗者に運転を交代し試乗してもらいました。
行きにレッドまで回したので制限なしの試乗です。
「このスイッチがアイサイトでぇ」みたいな説明をしたのですが、結局最後までアイサイトTAは使用せずw。まぁね、そりゃ、自分で運転する方が楽しいに決まってるからねぇ。
初めて助手席に座りましたが、運転席と視界が少し違うだけでずいぶん感覚は違います。これはこれで楽しいなぁと。そのうち機会を見つけて後部座席にも乗りたいですね。
自分以外の人がどう感じるのかということは気になってましたが、やっぱりパワーに不足感はないとのこと。
ですよねぇ。なんでこのエンジンとこのボディーとの組み合わせがパワー不足などと言う評価を受けてるのかがさっぱりわかりません。
三郷JCTの車線切りが変わっていたことに気づかず変なところに連れてかれそうになったり、変な車を見つけて腹筋崩壊してみたりしながらも首都高から降りてご自宅の近所で車を止めます。
これまた炎上案件なので書きませんが別の場所でも変な車見てるんだよね。俺は運が悪いけど一緒に乗ってた人は面白いものを見つける星の元に生まれているのかもしれません。

 

帰宅

 

当たり前のように水戸街道です。当たり前のようにアイサイトTAはOFFです。少なくとも水戸街道では疲れます。自分で運転した方が楽。
夜も更けてきているので最後まで水戸街道で引っ張って安全な交差点で曲がって家路につきます。
車庫入れにはかなり慣れてきました。後ろの障害物警告の感じが自宅駐車場でかなりつかめました。横幅もわかってきたし、右前左前も思ったより丸まってるっていうのがわかってきました。
ぶつけるのってこういう時なんですよね……

 

ドライブを終えて

偶然でしかないけど今のところ俺にベストマッチな車を選んだのではないかという印象しかないです。
高速での安定性、高回転も気持ちいいエンジン、山道での安心感、この車にしてよかったと「今は」思ってます。
これだけいいと逆に定評があるとは言われている悪路走破性や雪道での挙動に不安が……。パワー不足と評価されることが多い1.6NAが俺にはかなりいいエンジンにしか思えないっていう例を紐解くまでもなく、他者の評価と自分の評価って一致しないからそればっかりは実際やってみないとわからないんですよね。
車ってどこかをよくするとどこかにしわ寄せがくるものです。すべてをよくすることは不可能です。バランスを取って商品として成り立たせているはずなのでどこか足りない部分があるのではないかと探したくなりますね。ちなみに前のフォレスターには結局それが見つからなかった。それだけが不満でした。面白みがない……。

 

XVに不足してるもの。なんだろう?当然MTとターボが不足していることはわかっているが他にもどこかしらあるのではないか?
今のところはフォレスターより面白みがない車だけど、高回転回したり山道走る時の楽しみは格上。フォレスターは回すと速すぎたし、山道は車高が高いうえに安心感有りすぎてまったく飛ばす気になれない車でした。
XVはちょっと頑張りたくなる車です。だから安全運転には気を付けないとやばい車。そういう意味ではインプレッサにしなかったのは正解だったかもしれません。インプレッサで山道を走ったら下手なくせに変な気を起こしそうです……。

 

そのうち、低速で限界を迎える安全なところでもう少し限界近くまで行ってみたいかなとは思ってます。少なくともアンダー出るところまでは行ってみたいんですけど出るのかなぁ。それに、そのうちがいつになるのか……。

 

評価は前回から変わらずなので割愛します。