あいぞめ川

熱海伊豆山の土石流が起こった川の名前、逢初川っていうんですね。

同音で藍染川はご縁があって、まぁこういうのって諸説ありますになっちゃうだろうけどもしかしたら地形とかが絡んでいたりするのかもしれないなぁと思った次第。

藍染川を水が流れているのを見たことはないですが花ノ木橋藍染川にかかっていた橋だっていう話を聞いて子供の頃に驚きました。てっきり京成の跨道橋の名前だと思ってましたんで。

Wikipediaを見たら、もともと不忍池の方に流れていた石神井川のことで、その川の放水路を町屋の方に流すように作って、それ沿いに京成電車が走ったってことみたいですね。

今回の災害では人為的な河川争奪というなるほどそんなこともありえるかもしれないなという仮説(この段階で公開されるのは仮説でしかないはず)が報じられていますけど、東京の藍染川は天然の河川争奪と放水路作りという人為的な河川争奪の一種が両方発生していたんだなぁ。

熱海はかなり厳しい地形のところに多くの建物が作られているという印象がある街ですが、多かれ少なかれ日本中にそういうところはたくさんありますよね。

今回はどうやらそうじゃないみたいですが、時には良かれと思って人の手を入れたのが裏目に出てということだってあるかもしれません。

この島国は、広い意味で人間は自然に勝てる、コントロールできるという意識を持つことが難しい土地で、そのことが「国民性」ってやつを形作ってる一つの要因であるという仮説を俺は持っています。

他人に責任を求めるのではなく、自分に何ができたか何ができるかを考える方向に進む人がおそらく多いんじゃないでしょうか。

事が起こってから他人に責任を求めても、その前に自分が死んじゃったらなんにもならないから、まずは自分でできることは自分でしておこうという考え方になりやすいんじゃないかなぁ。

今回の件だって、責任を求めたところで帰ってくるわけでもない。切ないよな。比較的安全な地域に住んでいるとはいえ、何が起こるかわからない。明日は我が身かもしれない。