JR東日本の乗車人員上位100駅の乗車人員減少幅を自分なりに分析してみたら驚きの結果になりました

2020年度が減ったっていうのは各ニュースサイトにも出ていますが、俺が気にしてるのは2019年度からの変動です。

どの駅、どの路線が顕著に減って、どの駅、どの路線があまり影響がなかったという結果になるのでしょうか。

 

元となるデータはニュース記事からなどではなく、JR東日本が公開している一次情報よりコピーしました。コピーミス、計算ミスなどがあれば当方の責任です。

www.jreast.co.jp

www.jreast.co.jp

 

 

 

 

まずは資料にも出ている駅別乗車人員の対前年比から見てみます。

※元資料が乗車人員100位までなので、集計対象はその範囲となります。2020年度の上位100位までを計算対象としてます。

 

定期、定期外合計での減少幅が多いTop10は下記のとおりです。

  1. 舞浜         -51.3
  2. 水道橋     -49.9
  3. 原宿         -43.4
  4. 品川         -41.5
  5. 東京         -41.4
  6. 海浜幕張  -41.2
  7. 渋谷         -39.3
  8. 飯田橋     -38.6
  9. 大崎         -38.5
  10. 新宿         -38.5

1位は誰もが想像する駅です。そりゃそうだよね。

逆に半分程度で済んでるんだという感想を持ちました。70%減とかいうイメージでした。

2位3位と6位はレジャー、観光で使う駅というイメージです。行動自粛の影響が大きく出たという事でしょう。

4位、5位、7位、10位は都心のターミナル駅です。母集団が多く、駅近隣に大企業も多数立地しているから減り幅が大きいのではないかと想定しました。

わからないのが8位の飯田橋と9位の大崎。

大崎はもしかしてあれ?って思うけど飯田橋はさっぱりわからない。飯田橋というと職安と忘れ物センターというイメージなのですが、忘れ物をする人が減ったから乗車客数が減ったなんてことは無いでしょうね。誤差の範囲だろうな?

 

次は、当方が計算した定期利用客の減少幅が多い順です。

  1. 水道橋      -40.4
  2. 大崎          -35.4
  3. 飯田橋      -34.6
  4. 品川          -34.6
  5. 渋谷          -33.9
  6. 田町          -33.4
  7. 目黒          -32.8
  8. 市ケ谷      -32.0
  9. 五反田      -31.9
  10. 恵比寿      -31.6

はい!自己論破入りましたー!

なんと、1位は水道橋!びっくり!!

東京ドーム、後楽園や黄色いビル関係ではなくて通勤客もかなり減ってます。通勤と言ってもレジャー関係施設への通勤が多かったってことなんですか?さすがにそんなことはないと思いますが。

水道橋飯田橋市ヶ谷の中央緩行線3駅を除くと山手線の南の方の駅が上位を占めています。不思議なことに北の方の駅は入って来ませんでした。

もう少しランキングを見ると、中央線、総武線が通ってる新宿、秋葉原より北では15位に高田馬場、33位に池袋、36位に巣鴨が入っています。

この偏り方はデータだしてみるまで全く予想していませんでした。

山手線南半分ではテレワークが普及して北半分ではまだまだ普及していないとかそんなばかなことがあるのかとは思うんですが……

やってみるまでこんな興味深い結果が出るとは思ってもいませんでしたよ。

 

3つ目。定期外客の減少幅が多い駅です、つまりは観光客とか買い物レジャー客ですね、の前年比減少幅です。

これも当方計算です。疑問があれば検算してくださいね。

  1. 舞浜                      -64.0
  2. 水道橋                  -61.1
  3. 海浜幕張              -60.1
  4. 東京                      -57.1
  5. 浜松町                  -52.6
  6. 上野                      -52.1
  7. 品川                      -51.9
  8. 新木場                  -51.9
  9. 原宿                      -50.8
  10. さいたま新都心    -50.6

王者舞浜の背後に忍び寄る水道橋と海浜幕張という構図です。

正直ね、もっと舞浜が圧倒的だと思ってました。水道橋ってすごいんだね。正直びっくりしました。

全体としては舞浜が1番減ってますが、定期、定期外両方でまんべんなく減っているのは水道橋というのが超意外。ちなみに舞浜は定期客の順位では惜しくも圏外11位の-30.6でした。

子供や家族づれのレジャー(遊園地や野球)と大人のレジャー(公営ギャンブル)の両方をまかなう一大レジャースポットを舐めてました。

5位の浜松町は羽田を使う人が減ってここにランクインして来てるんでしょうか?

東京と上野、原宿は観光客、新木場は湾岸エリアに向かう人たち、さいたま新都心はイベントや買い物客か。

 

続いては減少幅が少なかった駅。

まずはトータルから。

  1. 浦和        -22.8
  2. 西川口    -22.8
  3. 新小岩    -23.0
  4. 本八幡    -23.2
  5. 蕨            -23.2
  6. 武蔵浦和 -23.2
  7. 北浦和     -23.3
  8. 川口         -23.5
  9. 小岩         -23.8
  10. 稲毛         -24.2

京浜東北線(東北方面)と総武線が強すぎます!

この順位はおそらく郊外の住宅街が上位に来るんじゃないかと想定していたんですが、その想定は合ってたけどこんなに路線が集中するとは思いませんでした。

いわゆる通勤5方面作戦で言うと、東海道線、中央線、常磐線は1駅も10位以内に入って来ませんでした。

これもかなり意外な結果です。

ちなみに、中央線では惜しくも11位に武蔵小金井常磐線では12位に金町、東海道線では15位の鶴見が最上位となりました。

 

減少幅が少なかった駅。今度は定期編です。

  1. さいたま新都心 -13.1
  2. 仙台                   -13.9
  3. 浦和                   -17.0
  4. 千葉                   -17.1
  5. 桜木町               -18.0
  6. 関内                  -18.7
  7. 大宮                  -18.8
  8. 武蔵浦和           -18.9
  9. 南浦和              -18.9
  10. 北浦和              -19.6

浦和の羅列に目がちかちかしてきました。

東京を取り巻く埼玉、千葉、神奈川のそれぞれ中心的な駅、および東北の大都市仙台が上位に入っています。

そういうところでは都心ほどはテレワークが普及しなかったという分析をしたくなります。逆にサテライトオフィス的なことをする企業があり、通勤する人が増えた駅もあるのかもしれません。

合計では鳴りを潜めてた東海道線方面が横浜中心部2駅ランクインしました。この2駅はオフィス街でもありながら行楽客も利用するという特性があるから全体のランキングには顔を出さないという事でしょうか。

驚くべきはさいたま新都心駅ですね。

定期外客では減少幅上位に顔を出しているのに定期客では一番減少が少ない駅になっています。こういう駅を「2つの顔を持つ駅」というのでしょう。平日と土日で客層ががらっとかわるんでしょうかね?この駅の近くで商売している人は大変かもしれません。いや、コロナ前は毎日稼げてうはうはだったのか?

 

最後に定期外客の減少幅が少なかった駅のTOP10です。くたびれた。

  1. 西川口     -24.0
  2. 蕨            -25.7
  3. 新小岩     -25.8
  4. 高円寺     -26.1
  5. 阿佐ケ谷 -26.6
  6. 金町         -26.9
  7. 市川         -27.4
  8. 東戸塚     -27.4
  9. 鶴見         -27.7
  10. 小岩         -27.9

このランキングではいわゆる通勤5方面の住宅街駅がまんべんなく入ってます。逆に、全体で見た時の偏りはいったいなんなんだろうと思えてきてしまいますね。

全体的にみると京浜東北線の大宮方面は減り方がぬるいです。ということは電車もそれほど劇的には空かなかったのかもしれません。

 

そのあたりについては、国土交通省から出ている混雑率の分析もこの記事で書こうと思ったんですがJR東日本の資料だけでおなか一杯になるくらい面白い結果になったのでもし書くとしてもそっちは別記事にします。今日はこの記事書いてくたびれたのでもう無理かも。

備忘録のためにこの記事冒頭に貼るつもりだった資料へのリンクだけ貼り付けておきます。

 

国土交通省 東京圏における主要区間の混雑率 2019年度 (PDFファイル)

国土交通省 東京圏における主要区間の混雑率 2020年度 (PDFファイル)

 

なお、検算した人のためにランキング作成に使った生データを貼りつけようかと思ったんですが、横幅の広い、いわゆるエクセル(実際にはオープンオフィス)なんで、とっても見づらくて……。

なんかの間違いで需要爆発したらアップロードを考えますがたぶんその機会はないと思ってます。

検算する人は手間ですがご自身で表計算ソフトを使ってやってみてください。