荒川(東京)が氾濫したら…と考えてなんか思いつくかな?

台風や大雨での全国的な災害を受けて出てた先日のニュース。

荒川が氾濫したら千代田線北千住駅は5メートル水没などなど、いや、意外に思ったのはむしろ5メートルですむんだぁってところなんだけど。

もっと深く沈むかと思ってた。

 

毎日北千住駅を利用するようになって最初に驚いたのはその海抜の低さです。

0.5mなんだぜ。そこそこ内陸に入ったところなのに0.5m。そりゃ水没するって。

しかしながら北千住は荒川の東京よりなんですよね。同じく3メートル水没すると俎上に上ってた町屋駅に至っては隅田川の東京より。

子供の頃、都市伝説として聞かされていたのは「荒川放水路は外側の堤防が弱く作られてる」ってやつです。当時は荒川放水路っていう呼び方が一般的でした。今の荒川ですね。

地域地域で川や土地を置き換えて同じような伝説あるいは憶測があるんじゃないかと想像しています。

まぁね。その当時のことを考えればすごく理にかなった話なんですよ。

千代田線の直通運転が始まるかどうかくらいのころは綾瀬あたりは何もない状態でした。今の状態からは想像もできない。

荒川放水路が作られて東武線のルートが変わってから北千住と西新井の間に駅ができたくらいの人口密度だもんね。

時代背景も考えると外側はある程度あきらめて都心側を守るという発想があってもおかしくはないでしょう。

今となっては内側と外側どっちがあふれても同じくらいか下手したら外側の方が大きい被害が出ますが実際のところはあふれてみないとわからないっていうのはあります。

 

それはともかくとして。

昔の人はそういう事態を想定していて家に船があったりしたらしい。あふれることを前提として生活をしていたんですね。

今の時代ではそういうことはしてないでしょうが、実は我が家近辺では似たようなことをしています。

みんな地面からかさ上げしてから家を建てている。

そうしないとだめってことがわかってるんですよね。

それでもだめってことはあるでようけど、うちの場合は何回かそれで助かってます。何でかさ上げされているのかをあふれてから身をもって知りました。

 

こういうことが起こるとやれ誰の責任だやら誰の対応が不十分やらという話になりますが、日本という災害が各種非常に多い地域の場合はそういう議論はほとんど無駄なんじゃないかと俺は思っています。

それよりも船の話みたいに災害が起きても最低限自分の身を守るすべを自分の力で考えて自分の力で準備することが重要なのではないかと。

誰かに頼るよりもまずは自分で、です。これは別の話ですがそれこそが諸外国からみるとあるときは美徳として、あるときは不気味さとしてとらえられる日本の価値観の源流なんじゃないかと俺は思っているので。

 

川があふれた、水浸しだ。犠牲者も出た。はい。残念ながらそうやってその土地はできてきました。

崖が崩れた。犠牲者も出た。大変だ。残念ながらやはりそうやってその土地はできてきました。

土地の成り立ちに興味があって調べるとこの国はそんなところばっかりです。本来人が住めないところに工夫を加えて住めるようにしているけれど、いざ何かが起こると残念ながら被害が出て犠牲者もでてしまう。

その被害や犠牲者をなるべく減らす、決して0にはできないだろうけれど0に近づけるよう努力をする。その努力は行政とか誰か他人にゆだねるのではなく自分自身が行う。

そうなるともっと犠牲者は減らせると俺は思います。

そんなことを言ってるおまえは何をしているかだって?

すいません。なにもしてません…。

やばいときは引きこもることにしてるくらいですが外出先でなにかあったらなすすべがないことが多いですからね。少しでも高いところや地盤がいいところに避難することくらいでしょうか。東日本大震災の時どうにもならなかったもんな。そのときは地盤がいい多摩地域で仕事してたから落ち着くまで動かないようにはしてました。

 

そっか。偶然だけど地盤がいいところっていうのは地図オタの知識でわかるよなぁ。それはそれで一つの対策かもしれません。

荒川が氾濫したらどうするか。地盤のいいところはどこか。

思いつくのは道灌山くらい。ビルの高層階に避難するくらいしかないけど難民化するよなぁ。そうなったら自然堤防まで水につかるからどうにもならないんだろうなぁ。