安全に配慮したインフラを整備することが必ずしも安全につながるとは限らないのではないか?

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俺はこの人のことをとやかく言うつもりはないし、すぐに踏切を廃止して高架なり地下なりにしろというつもりも毛頭ありません。

最近経験したとある事実から導き出される考え方って案外正しいのかなと思った次第です。

 

コロナで外出する機会が減って、一時期解除されたときには今まであまり足を向けなかったところにも行きました。

行ったところの一つに生まれ故郷があります。

東京のとある下町です。

生まれた病院も無いしもちろん自宅も無いけれど、まだ健在な店もあったり、学校は残っていたり、子供の頃遊んでた広い公園や神社の境内が大人になってからみると猫の額ほどだったりするのに気が付いたりいろいろと思うところはあったのですが、驚いたのはそこに住む人たちの行動パターンです。

スマホを見ながら歩いてる人がほぼいない。

 

 

理由は簡単です。

危険だからです。

その町は戦争で焼けなかった。農地だった郊外の時代から道路がほとんど変わって無いのに家が立て込んで、木密、木造住宅が密集して建築されている危険な地域になった、そういう背景を持ってます。いや、持っているらしいです。物心ついたときはすでにそうなってたので。

何十年ぶりかに広い道ではなく昔自宅があった奥地に入ってみたのですが、まっすぐな道っていうのがほとんどない。道幅は車1台通れるかどうか、もちろん歩道なんてもんはない。

子供の頃に大通りと呼ぶこともあった歩道も当時はアーケードもある道は片側1車線でそれほど広くなく、ほとんど勾配が無いところなので歩道も車道もたくさんいる歩行者の間を縫って自転車が我が物顔で走り回る。そんな「危険」なところです。

そういうところでは人ってちゃんと周りに注意を払って行動するんですよね。他人を気遣ってるんじゃありません。自分の身を守るために、です。

マナーとかルールとか文化とかじゃない。自衛のため。もともとの住民は荒っぽいですからね。自転車にぶつかられたら文句言う前にその勢いでひき倒すんじゃないか?

 

たとえば郊外で人通りが少なく道も広い今の自宅近辺とか、同じ東京下町でもかなり道が広くて直線が多い俺の今の職場がある地域とか、歩きスマホや自転車スマホをしている人も多い他の地域から移り住んできた人もそういうところでは自然と歩きスマホはやめるんじゃないかと思います。

だって怖いもん。

 

安全で快適に過ごせる環境を整えることが安全につながるとも必ずしも言い切れないんじゃないかなぁと俺は思ってます。