地域のアイコンとしての曲

時代を象徴する曲とか季節を代表する曲とかもありますが、地域を代表する曲っていうのもありますよね。

思いを巡らせてみるとなかなか面白い。

 

 

例えば大阪。たぶん人によって違うと思います。俺が最初に思いつくのは「悲しい色やね」ですねぇ。バースの歌。そういう世代なんで。

自分の生活する地域である東京ではどの歌を思いつくかっていうのは実はあんまりなくて……。東京って歌の中では対立する概念とかあこがれの対象とかで描かれることが多いような気がするんですよね。もしかすると他の地域でもそこに住み続ける人にはアイコンになる曲ってあんまりぴんと来なくて、外の人が勝手に思ってるだけなのかも。

その中では「別れても好きな人」かなぁ。自分の立ち回り先が出てくる歌ってあんまりないのでね。発車メロディーになったりはしませんけど。

自分の地元はそういう歌はないなぁ。いちおう「矢切の渡し」は地元だけどどっちかというと向かいの柴又とセットになってる観光地だしね。

最後に北海道。これはもうこれしかない。さだまさしの「北の国から」を推す人が多いと思うんですが俺は松山千春の「大空と大地の中で」以外思いつかない。

北海道で仕事していた時の強制夏休みでドライブして、地平線が見えたとき頭の中で鳴り響きました。

面白いのはこの曲を俺が初めて聞いたときは北海道とは何のつながりもなかったってこと。たしか中学生の頃だったと思うけど生徒たちが演じる英語劇っていうのを見せられて、英語にも演劇にも興味が無かった俺は全く参加してなかったですけどね、そのなかでたぶん日系移民の話をやったチームがあって、そのBGMで使われてた。

すげーいい曲で話にも合ってて、その後松山千春の曲だってことを知ってずいぶん経ってからCDを買ったという思い出があります。中学生の俺にはレコードとかミュージックテープを買うような財力はなく……。

今聞いてもやっぱいい曲だわ。