すごくよかったマラソングランドチャンピオンシップ

朝からザッピングしながら見ちゃいましたよ。2つの面ですごくよかったです。

一つはそもそもの目的であるオリンピックの代表選考という面ですね。

よく言われる「強い人が勝つのではなく。勝った人が強いんだ。」という論法に是非はあるでしょうが、買った人はもちろんのこと負けた人も納得できるこの方法はすばらしいなと思います。

こういう方法で代表選手を選べるようになったということは、その競技も社会も成熟してきたということなのでしょう。

あるスポーツがメジャーになる過程では一人の突出したヒーローヒロインが生まれその人があらゆる場面で国旗を背負って活躍することが期待されるという局面になりますが、それを過ぎるとこういう状況になるんだろうなぁと思っています。

もう一つは興業面です。男子も女子も予想に反して見ていてすごくおもしろいレースになりました。これは本当に予想外。

順位勝負になるから最後の最後まで駆け引きが繰り返される玄人好みの展開で素人の俺はおいてけぼりと思ってたんですが、最初からそこそこハイペースになって結果的にはタイムもかなりよくなりました。観客目線で見たとき、その功労者は飛び出した設楽選手と一山選手でしょうね。

お二人ともおもしろくするためではなく勝利のためにこういう方法をとったのだと思うのですよ。それが結果的にははまりました。

 

こういうレースを見ると今後もオリンピックの時にはこういう方法で決めてほしいなぁと思います。

競泳も一発勝負になってからその選考会自体のコンテンツ力が上がりました。その結果ほかの競技会の露出も上がったと感じています。マラソンの場合は元々コンテンツ力が強いですが、こういう選考方法をすることによって既存の大会のコンテンツ力が下がるというのではなくむしろ上がる方向になるのではないかと予想しています。