『その着せ替え人形は恋をする』10巻 感想 漫画史に爪痕を残す1冊(ある意味で)

そんなわけで着せ恋10巻感想を書き始めます。

 

残念ながら初見の新鮮な反応ではありません。

10巻途中から我慢できずに掲載誌のヤングガンガン買い始めてしましました。

ヤングガンガンってどの本屋でも売ってるってわけじゃないんですね。

たまたま立ち回り先の本屋にあったんで1冊買ったのがきっかけでそれを期に申し訳ないけど着せ恋が掲載されている号だけを買ってるんですが、最初に買った本屋が再開発に巻き込まれて閉店。

その後コンビニや駅売店はもちろんいろいろな本屋に行って探して売ってる店を見つけたけれど立ち回り先ではなくみたいな感じです。

結局今は自宅から車で本を買いに行ってるという……

歩いて行けるところに本屋が無いからしょうがない。

 

10巻は9巻から続いてるダイエット&棺編です。

ジュジュ様再登場です。

アニメでファンが付くから登場させたという面は否めないと思います。

ジュジュ様、まりんにはつよつよなのに妹ちゃんにはよわよわだな。

ショッピングモールにいたのに池袋にサクッと来れるってことは東上線沿線あたりだったりするんでしょうか。

結局乾姉妹も合わせ参加することになり大人組と顔合わせ。

大人たちがねぇ。ダメな人たちだ。

世代的に中間のあまねくんが調整役の資質が高いのかな。

ダメな大人だけどダメなりにコスプレを楽しんでる高校生中学生を導いていくという要素もあります。

 

それと並行して五条君とまりんの恋模様が……

 

それにしてもね。思うんです。

女子高生の、それもメインヒロインの、勝負下着のパンもろがこんなに残念に描かれたことはこれまであったのだろうかと!

 

エロくない。エロいはずなのに恐ろしくエロくない。

これってやっぱりどうしても男子目線なんですよね。女子目線だとどうなんでしょうか。やっぱりエロくないと感じるんでしょうか。

状況的にはがっかりなんでエロくないんじゃないかなぁ。

 

まりんは1巻の頃とは全然違ってますねぇ。純真な五条君をからかって笑ってたのにね。

 

アジフライの話を読んだとき猛烈にアジフライが食いたくなりました。五条君がまりんのために作った手の込んだのじゃなくて、スーパーで売ってる惣菜でもいいからアジフライ食いたくなりました。

着せ恋の中の料理というと今まではまりんチャーハンが代表作だったんですが、今はアジフライになっています。

なんて書くとまたアジフライが食いたくなる。

 

結局10巻では棺編は完結せず、11巻は来年春頃になるのかな?そこで五条君とまりんの関係にも結論が出るのかもしれないですね。

ブコメというジャンルの基本的な流れとしては、主人公とメインヒロインがくっつけば物語終了となるのですが、着せ恋の場合はそうはならないんじゃないかなぁと勝手に思ってます。

後になって思えば、2人が付き合うまではプロローグに過ぎなかったなどということもあるかもしれないです。

 

アニメ続編、どこまでやるんでしょうか。棺編=告白までやることになるのか、その前で終わりになるのか。

10巻発売前にイベントやるということでアニメ続編であることはそうぞうついてたんですが、可能性としては別の可能性もあるのかなと思ってたりしました。

その可能性を頭から消したい人もたくさんいると思う、実写化。

俺ね、着せ恋のメディアミックスは実写化が本命なんじゃないかと思ってるんです。

アニメにハマって原作にもハマってなんだけど、本当に人気爆発するのは実写化が成功したときなんじゃないかなと。

この作品、本質的には女子向けだと思うんです。そしてどうも女子受けがいいのはアニメよりも実写。そのことは着せ恋本編でも文化祭編で描かれています。

作中作の「生ホス」には作者の願望が込められてるんじゃなかなと思ったりしてます。

漫画とアニメにハマってるまりんも、実写ドラマにハマった非オタの主に女子生徒たちも一緒になって好きだと言える作品って実際にはほとんどないけど作り手としては夢みたいじゃないですか。

俺はドラマはアニメより苦手なんでほとんど見ないんですけど、漫画原作でアニメもドラマもけっこう好きといっていいのは『ゆるキャン△』だけですね。俺には珍しくアニメ⇒ドラマ⇒原作という順序で触れましたけど全部よかった。

着せ恋は作中作としてのアニメがあったりするので、もし実写化するとしてもアニメと実写の間でいい関係が築けたらいいですね。

人気がある漫画だから人気がある若手俳優さんをキャストしてさくっと撮影してみたいなことにならないで、作品を気に入ってるスタッフが作品に合うキャストさんを起用して、そのキャストさんも作品に触れれば好きになる、そんな流れができたらいいですし、そうなっても多くの人が好きになる作品になるかはまた別問題なので、「着せ恋」が「生ホス」に簡単になれるとは思ってません。

 

実写化についていろいろ書きましたが、俺自身は実写化否定派です。別に着せ恋に限らず漫画全般、実写はやらない方がいいと思ってます。ゆるキャン△みたいな例外が頻繁にあるというわけじゃないのよ。あれは風景描写とかもあったからよかったんだろうなと。特殊事例だと思ってます。

 

次は年明けか……長いな・