アニメ「その着せ替え人形は恋をする」 Blu-ray 3巻だけを買った理由

買っちゃったぁ。

テレビアニメの円盤を買うのは2作品目で10年以上ぶりです。

正直に言うと、前に買ったときはですね、完全に原作信者だったんです。欲しいというより俺には買う義務があると思ってました。お布施ですねw

着せ恋の場合はそれとは違って、このアニメは手元に残しておきたいと思いました。手元にあるっていう意味では15倍速で録画した地上波放送のがあるのでそれでもいいっちゃいいんですが、オリジナルの高画質版を手に入れて残しておきたいと思いました。

 

長いこと生きていますが、映像作品に対してこんな気持ちになったのは初めてかもです。

中身はもう覚えてるくらい何度も見てる。なのに欲しいと思っちゃった。

それでもBlu-rayの1巻2巻は自重しました。いろいろ物入りで他の趣味にも使っちゃってるからお金もないしw

でもねぇ。3巻だけは買っとかなきゃいけないだろうと。買わなきゃ失礼だろうと。それがこのアニメを作ってくれた人たちに対しての最低限の礼儀だろうと。

そう思ったんですね。

 

tanabeebanat.hatenablog.com

 

という記事をアップロードしたのは3巻に収録されている5話を見た直後でした。その時はアニメにハマったっていうよりアニメを入り口にして原作にハマった感じでした。

記事自体は5話放送より前から書いてましたからね。

しかしその後、今まで経験したことがない感覚に襲われます。それがアニメ5話から6話にかけての流れです。

原作読んでたんでどうなるのかは知ってたし、俺が原作から感じた良さがそのままアニメになってるだけで話自体には驚きは全くなかった。

ところが、ところがです。自分でもびっくりした。

6話のオープニングが今までとは別物に見えてしまった……

 

ここに至るまでの積み重ねがあるのとないのとでは全く同じオープニングが違うものに見えてしまうというちょっとあり得ない感覚を覚えてしまいました。

Blu-rayでつなげてみたらどうなんだろうってやっぱ思っちゃうんです。レコーダーでも飛ばして見れば同じ何だろうとは思うけどもしかしたら違うかもしれないじゃないですか。

で、夜勤明けのぼーっとした頭で自宅にある一番大きな画面にわざわざブルーレイ再生できる機械を付け替えて、その過程で機械を落として余計なことしてぶっ壊したかと思ったりもしながら見てみたんですけど、何が違うとは言えないけどやっぱりこれはこれでまた違いますねぇ。

無意味に涙ぐんでしまうところには変わりはないけどw

5話ラストでまりんが時間をかけて落ちて、間髪入れずにエンディング。6話冒頭で落ちた後のまりんが五条君とお洗濯したり一家団欒状態になったりしながら自分の気持ちを再確認して高めていって、さよならすると切なくなって……場面が変わってジュジュ様登場、そしてオープニング。

この流れ、ホント好き。地上波録画したの2桁は見てる。そんなに見てるのにさらに買うほど好き。そして買ってみたらなんかちょっと微妙に感覚違う。

いやぁ、買ってよかった……買わないと一生後悔するね、こりゃ。

今回見直して気が付いたんだけど、原作よりもアニメの方でより印象的に描かれてる、まりんが五条君を探して、見つけた瞬間雫たんの顔からまりんの顔になって笑って駆け寄ってくるシーン、これって電車の中でまりんが恋に落ちた瞬間と対になってるんですかね?

そこではっきり恋心を自覚したのがまりんで自覚できてないのが五条君。五条君もこのときのまりんをみて「綺麗」って思っちゃったんだからねぇ。

 

話を変えると、着せ恋っていう話でいうと、この6話のオープニングまでがプロローグになってるんじゃないかと思ってます。

主人公2人の性格や得意なことや不得意なこと、どうしてそういう関係になったのかの説明、それらをコミックスで2巻分、アニメで5.5話を使って丁寧に説明しているっていう考え方です。

他の登場人物は2人が確固たる関係を築き上げてから登場することになるんですよね。やっぱりこの話は五条君とまりんの物語だよなぁ。ほかの登場人物の物語が深く掘り下げて描かれることはこの先もあまりないんじゃないでしょうかね。

それはまた別の話ということになるでしょう。

 

アニメファンには信じられないでしょうけどアニメとか映画とかドラマっていう映像メディアは苦手なんですよね。まぁ見るけど、いや見るというより眺めてるだけですね。楽しむことはあるけどハマることはない。俺にとってはそんなメディアでした。

だからね、俺にとって着せ恋って生まれて初めて深くハマった映像メディア作品でもあるんだと思います。

 

この作品、タイトルがまずすごくて原作の漫画もすごい、それに加えてアニメもすごかったと。俺にとってはですからね。アニメ見ていいなと思っても原作を読むと原作に比べると……と思っちゃうような人なんでね。

 

何でそう思ったのか明確な結論は出てないんですけどなんというかこの作品のバランスがね、原作とはまた違う感じで絶妙に取られているんじゃないかなぁなんて思ってます。

 

この作品の要素を大雑把に振り分けるとこんな感じになるのかなぁと思ってます。

まずはラブコメってカテゴライズされることがあるんで……

A.ラブ

B.コメ

それに加えて

C.エロw

そして唐突にやってくる感動

D.エモ

作品世界の背骨に当たる

E.コスプレ

ってところでしょうか。

それ以外にもまぁあるでしょうが今日はこの辺で。

 

これらの要素がシームレスに描かれてる作品なんだろうなと思うんですね。同じ場面で突然意味合いが変ってくることがある作品。

それぞれの要素は単独のこともあるし組み合わせのこともあります。

多いパターンは

①ラブ+エモ

②コメ+エロ

ですかね。

①は海の話とか花火の話だけどそれだってコメディパートとシームレスに切り替え切り替えで描かれてます。

②は採寸が代表格かなぁと。まりんが落ちちゃうと減っては来るけどまだあるし。

他にもいろんな組み合わせがあると思います。

 

で、ですね。同じシーンでも、アニメと原作でその分類が変るところがあったりするんですよね。

それがめっちゃ興味深くて……

具体的に言うと具体的に言わなくても原作とアニメ両方知ってる人はわかるでしょうけど、まりんが雫たん衣装を初めて来た時のシーン、原作ではコメパートでしたけどアニメではエモパートになってます。

おそらく細かいところ見てくと他にもそういうところあるんじゃないかと思うんですよ。

たぶんね、この作品の原作って解釈の余地が広いんだと思う。

 

6話オープニング以降の展開も独特だよなぁ。

好きになった男の子が自分もよく知ってる美少女と一緒にいるのにやきもちを焼くという方向にはいかないってのがねぇ。まりんって独特なキャラだよな。まぁ、だからこそなんの違和感も持たずにジュジュ様は五条君とまりんは付き合ってると思ったんだろうなぁと俺は感じたりしてます。

 

眠い頭でとりとめのないことを書いててなんか書こうとしたこと書いてないような気もしますが後で追記なり別記事なり書けばいいかと思ってます。

 

もしかすると着せ恋Blu-rayはあと1枚くらい買うかもしれません。ただまぁ、3巻は勝ってほんとよかった。