「その着せ替え人形は恋をする」12話(最終話)感想
原作を読んでるとすごく中途半端なところだってことはわかってるのに終わった感があるという不思議な状況です。
俺、アニメで感動することってあんまりないんだろうなって思ってたんですが……
知ってる話、読んだ話だけやってて、しかもこれで物語が完全に終わるっていうんじゃないのになんでだか感動してしまった。
それだけハマっちゃってるってことなんでしょうね。
ハマった理由を考えてみると結局はこの作品のタイトルに行きつきます。
適当に録画しようとしていたときにこの作品のタイトルを目にした瞬間にすでに勝負は決していたということです。
ビスク・ドール
それほどまでに「その着せ替え人形は恋をする」っていうタイトルは強烈。
そこで捕まった挙句に話の中身は俺にめっちゃ合ってる。ハマらないわけがない。
物語は単純で正直深く考えさせられるような内容ではないはずなのに、まぶしすぎる主人公2人の青春模様に当てられて何度も読み返してしまうと、見えてくるものがたくさんあって、思いのほかメッセージ性が高い作品だと思ったり。
本来は俺の目に触れるはずがない作品だったんでしょうけど、俺と同じくらいの世代は男女問わずに読んでしまったらやられちゃう人はいるだろうし、本来のターゲットだと思う中学生から高校生、大学生くらいにも刺さる作品だろうと思うし、露出するかどうかがヒットする条件だったのかもしれないと結果論では思ってしまったり。
原作を読みたくなったときに同じ気持ちになっていた人がやたらと多かったみたいでリアル本屋からもネット通販でも紙の本が消えるくらいヒットしたのはたまたまなんじゃなくてヒットすべくしてヒットしたってことでしょう。
その裏にはアニメの表現が素晴らしかったというのが間違いなくあると思います。
正直、俺にはアニメの何がよかったのかはわからないです。
感想を書くようになってからはこういうところかなぁと思ったりするんですが、原作を買う決意をした1話と2話ではどこがよかったのか正直わかんないんです。
おそらくは緩急のつけ方がいいと思ったのかなぁ。
ただ、原作を読む前なんですよね。原作がこうなってるところをこうした、みたいなのじゃないんですよね。
やっぱりまりんの多様性にやられたのかなぁ。
この子、本当にいろいろな表情を見せてくれる。コスプレしてないときにもね。
最終話、リアタイで見ました。原作とは話の展開を変えましたが、基本は同じ流れでした。この後どうなってるのかは知っている。なのに……ちょっと泣けてきた。これで終わっちゃうんだなぁと。
もし2期をやるにしてもかなり待たされることになると思うんで寂しくてしょうがないです。原作も年に2冊ペースみたいなんでかなり待たされることになります。掲載誌を買おうかどうか真剣に悩んでます。
主人公2人がほんとにいい子で、アニメ最終回を要約するとそのいい子たちがイチャイチャしてるだけってことになるんだけど、ただそれだけなのにこの子たちのことをずっと見ていたいと思ってしまうのは不思議でしょうがない。
この子たちの夏休みは終わっちゃったけど、明日からはまた学校でのイチャイチャが始まります。原作ではどんな感じで描かれているのかはもちろん知っていますけれど、それをアニメでどう描くのかと想像すると楽しみ以外の感情にはなりません。マジ楽しみ。待たされてもいいから1期と同じように丁寧に描いてもらいたいです。
オープニングエンディングの音楽とアニメーション、さらにはCMまでも含めて放送時間の30分丸々楽しめる作品でした。
ありがとうございました。
また、2期で。