9.11の思い出

もう20年も経つんですね。

 

 

当時はフリーで手取りはすごくよかったけど仕事はやばいきつさだった時代でした。その日は比較的早く家に帰れてのんびりとテレビでも見るかぁと思ってつけたらなんか映画やってました。

こんな時間に映画やってるんだぁ、とぼーっと見てたら映画じゃなくてニュースでした。

ニュースを伝える人の背景でビルに飛行機が突っ込むのを見ても全く現実感がわかなかったです。ぼーっとしてしまいました。

 

それが現実だという認識をすると自分の身に置き換えて考えます。

まず、飛行機に乗っていた人たち。

前が見えていたかはわからないです。

見えていたら絶望とともに亡くなった方が多いでしょうし、見えてなかったらニューヨークの街を低空で飛行するというこれもまた現実味が無い風景を窓から見ていた人もいるでしょう。

次にビルにいた人。

何が起こったかわからないでしょうね。ちょうど突っ込んだところにいた人はその時点で大きな被害を受けて、考える間もなく亡くなった人もいらっしゃるでしょうが、けがをした人、他のフロアで直接の被害を受けなかった人はまず何が起こったかわからないと思ったんでしょう。

もし俺だったら「テロリストが飛行機で突っ込んできた」って言われても「バカなこと言ってるんじゃないよw」って言い返しちゃうかもしれないな。

そのあと無事だった人は避難を始めて初めて現実味が出てきたんじゃないかなと想像しますね。その中で絶望的な状況に追い込まれる人もいれば、何とか無事に地上に戻れる人もいる。そのどちらに自分がいるかはどのフロアにいるとかいつ行動を始めたとかかなり運の要素が強かったでしょう。

最後に、自分を実行犯に置き換えてみます。

俺には無理だな……。そんな根性は無い。もし俺がやるとしたら変な薬とかで判断できない状態になっているとしか思えない。

 

現実感が出てきて衝撃を受けたのはビルが崩れ落ちるシーンですが、地震が少ないところの建物と地震のことを考えている建物の違いってかなり大きいんだろうなと思いました。

日本の高層ビルはああいう崩れ方はしないと思いますが、逆にもっとひどいことになってしまったりするのかもしれません。

飛行機が突っ込むことを想定して建築された高層ビルは、少なくともあの時点では1つもなかったでしょうからね。

 

当時、外資系の企業に雇われていましたが、翌日からさっそくセキュリティチェックが厳しくなり、出張禁止となり、社内が慌ただしくなっていたことも思い出されます。

記憶ではその会社自体では直接の被害者はいらっしゃらなかったと思いますが、かなりショックを受けていて今までの安全対策を急いで見直していました。

 

自然災害とそれに関連する事象によってではなく人為的な事件によりあれだけ多くの人がほぼ一瞬にして命を奪われるということがあれっきりであればいいと切に願います。