スバル XV 1.6i-L EyeSight 耐えがたい低速域の緩さに広がる期待

スバル XV 1.6i-L EyeSight (GT3 E型) 実際に所有しての長期レビュー 全体目次 

スバル XV 1.6i-L EyeSight 1か月点検(1000Km)から6か月点検(目標3000Km)まで(見出し)

 

車を新しくして1か月半くらい経ちました。最初の1か月はがんばってわざわざ遠出をして走行距離を稼いでみたりもしましたが、今は通常の使用状況に戻っています。
通常の使用状況とは、近所のスーパーに買い物に行ったり、休みの日とか、今は在宅勤務だから平日の昼とか夜に外食しに行くとか、医者に行くとか、そういった使い方です。
東京近郊なので、歩いてもいける距離で完結しますが、駐車場があるところだと車の方が楽なんで乗っちゃいますね。
走る道はだいたいが30Km/h制限のいわゆる生活道路です。そういう道ばかりを走っているとどうしても低速域の耐えがたい緩さが気になってきます。

 

 

緩さを感じるところは2点あります。


1点は自分の技術でカバーできる可能性があるところです。
何度も何度も繰り返し書いてますが、トルクコンバーターの滑りにどうしても馴染めません。これも何度も書いてますが誤解を招かないようにまた書きますと、スバルXVがどうこうっていう話ではなく、そして、リニアトロニックという変速機がどうこうという話でもなく、CVTという仕組みがどうこうっていうことではなく、トルコンを使ったATすべてに言えることです。
今までは北海道でレンタカーを借りたり、友人の車を運転手交代で運転したりという短い、かつ、わりと長距離高速ドライブの局面でATの車を運転していましたが、それでも気になってました。
短距離低速のいわゆるちょいのりを繰り返すようになるとものすごく気になります。
発進加速や低速域での加速がイメージ通りにできないことが本当に多くて……。
アクセルの踏み込み量が多いエンジンの回転数だけが上がった後、どこで速度が上がってくるのか全然つかめないし、思ったより速度が出ちゃうことがあったり、戻すと思った加速が得られなかったり、逆に踏み込み量が少ないとだるっだるの加速になって後ろに車がいるときにはとても試せないような運転になるし、いや、実は今はまだ後ろに車がいるのがわかっていてもやっちゃうんですよね。ほんとすいません。

アクセル踏み込み量を表示できる機能があるのでそこをチラ見しながら踏んでみたりとか、低速域ではマニュアルモードで運転してみたりとかいろいろ練習をしているのですが、まだまだ全然思うようにコントロールできてません。
コントロールできるようになるのが先か、自分の感覚がトルコンになじむのが先かわからないですが、これはもう長期戦覚悟で挑むしかなさそうです。

実はこの作業、俺的には楽しくてですね、今までMT車でだったら、ただのめんどくさいやらなきゃいけない日用品のお買い物だったのが、「今日はああしてみよう」とか課題を持って挑める行為になってます。

峠道とかじゃなくて通り慣れた道では俺にとってはMT車の運転は、退屈な、呼吸するようにできるルーチンワークでした。AT車に乗り換えたことによってルーチンワークが楽しいプチドライブになっています。

逆にAT車からMT車に乗り換えた人がいたらやっぱり同じように思うんだろうか。

でもなぁ、そういう生活道路的な局面では個人的な感想としてはMT車よりAT車の方が運転難しいと思うんですよね。

 

もう1点の緩さは足回りです。

生活道路にはガス工事や水道工事で微段差がたくさんあるし、水たまりができるような凹みもたくさんあります。そういうところを低速で通過すると揺さぶられるんですよね。

少し速度を上げると固い感じになり、そっちの方が自分の感覚には馴染みます。
この低速域で揺さぶられる感覚は前のフォレスターでも若干感じていました。車高が高い車独特のものかもしれません。XVはフォレスターよりは低いのでそういう感覚はあんまりないかなぁと想像していたので意外でした。
買い物からの帰りに揺さぶられるのは買い物袋に詰め込んだ荷物が荷崩れしたりしそうで不快なんです。

しかし、フォレスターの経験から言って、この足回りの緩さには期待してしまうのも事実ではあります。
それは、悪路を走った時の安心感。

フォレスターでは意図せず悪路を走ってしまったことが何度かありますが、なんの不安も感じませんでした。そういう道を走るときは低速です。そういうところで路面の凹凸をしっかり拾って駆動力を伝えてくれてるなぁというのが感じられました。
XVで悪路に突っ込んでいくのはいつになるかわからないですが、もしかするとフォレスター以上の安心感が得られたりするのかもしれません。

 

不満はあるけど課題解決意欲が増してさらには期待も広がる、そういうお話でした。