さよならEJ20

長い間ありがとう、、、、、そして、、、、、ごめんなさい。

 

 

もう何年も前から決まっていたことですがお別れをすることが決まりました。都合25年近くEJ20ターボ(以下EJ20)を載せた車に乗っていたことになります。

もしEJ20に意思があれば、たぶんこう思っているんじゃないかと思います。

「おいこら、おまえ、なにちんたらしてるんだ。俺の実力はこんなもんじゃねぇぞ。なんでこんな使い方するのに俺のこと買ったわけ?わけわかんねぇ。」

俺のところに来たEJ20には本当に悪いことをしたと思います。感覚的に、ですが、俺はEJ20が持つ性能の、多く見積もっても50%、もしかしたら30%程度しか使ってませんでした。意図的には一度もレッド近くまで回してないです。だって、やばいんだもん。性能を使おうとすると一般公道では危険で認められていない領域にすぐに達してしまいます。

エンジン性能に余裕があるのは高速の合流とかでマジ助かってるんですが、その余裕があまりにも大きすぎたと感じています。

 

経済的な事情や生活の変化、そして何より俺自身が年を取ったということがあって、次のエンジンは今まで自分のものとして乗ったエンジンの中で下から2番目の性能ということになります。MTじゃないし最初に乗った全然パワーが無い車にくらべてものすごく重いからもしかすると体感上は一番下になるかもしれないです。

高速の合流などでは今までに経験しなかった恐怖を感じるのかもしれません。

それでもそれはそれで少し楽しみにしている自分がいます。EJ20では使うことができなかった回転数までエンジンの回転を上げるのが当たり前になるのかもしれないです。

EJ20を積んだフォレスターは俺にとっては完璧な車でした。完璧でした。足りないものがなかった。エンジン性能だけが突出していた。しかしその突出した部分は使うことはなかったしこれから手放すまでの間に使う予定もない。だから、だからこそ、そこが物足りなかったというのも事実です。

単なる実用ツールとしてではなく趣味として車を楽しむ場合、突出したところはもちろんですが、どこか足りないところも無いと楽しめないと俺は思うんですよね。

 

偶然とはいえ、今でもネットで検索するとそれなりにコンテンツが集積されているような「名器」と呼ばれるエンジンを載せる車を乗り継いできました。それぞれが思い出深いです。その中で一番印象が強かったエンジンはどれかというとこんなに長い間付き合ってて申し訳ないけどEJ20ではないんですよね。たったの1年くらいしか一緒に過ごしてないL20ETの方が強烈に印象に残っています。

次に乗る車のエンジンはごく普通のエンジンなんだろうなと思います。ただ、そう思って乗ってみると予想外に予想外の動きをするかもしれないのでそういうところがあったら面白いのになぁとは思っています。

 

EJ20とはあと少しのお付き合い。とりあえず、まずは無事に過ごせればいいな。