ソースコードを公開して後悔しちゃうハッピーなプログラマー

幸せそうでいいなぁと。不幸せになるんだけどね。

まぁ俺も客先のソースコード晒したことあるし。

 

 

たぶんプログラマーには自分の書いた素敵なコードをみんなに見てもらいたいっていう欲望はあると思うんですよ。逆にそれが無いような人は向いてないってことかもしれないです。

ただ、それをどの会社で使われているコードだとかどういう機能に使われているコードだとかわかるような形で晒しちゃうとやっぱまずいんですよ。

特に転職の時なんかはね。

 

普通に考えればわかると思うけど、どこの会社とかどういうシステムとかわかる形でソースコードを晒しちゃうプログラマーを雇ったら自分の会社のコードも晒されちゃうと思うじゃないですか。

どんだけ優秀そうな人でも二の足を踏むよね。

 

趣味で書いたコードです、てへ、みたいなていで晒すくらいの知恵は持ち合わせていたいものです。

 

 

最初の話に戻るけど、俺も客先のソースコードを晒したことあります。

 

 

 

 

業務命令で。

 

 

 

その客先でエンジニアが自分の書いたコードをアップロードしてみんなで共有するみたいなネット上のサービスを始めたとき、当たり前だけどなかなか集まらないわけですよ。

なんで、お前もなんか上げろと。

ひらたくいえば「さくら」ってやつですね。

 

んで、ちょっと前に作って自分では割とよくできてると思えてたテキスト処理のスクリプトをアップロードしました。

マイナーな言語で書かれたプログラムですがたいていの言語で同じアルゴリズムは実装できるような単純なものだけど、裏で動くバッチ処理でも、画面を出す処理でも使えるかわいいやつで、簡単だからパフォーマンスにも何の不安もなかったです。

なんかコメントつけてくれた人がいて、やっぱりうれしかったですね。プログラマー人選の中で自分の書いたコードを顔も知らない人が評価してくれるっていうのがフィードバックされるのってめったにないですから。

 

あれからもう20年くらい経つんじゃないか?もしかしたら今でもどこかであのスクリプトは動き続けているかもしれない。意外と今の職場でも動いてたりして。

 

晒したかったけど晒せなかったのもあって、ある製品でバグによる制約があったんですが、その制約を巧みにかいくぐる仕組みを思いつき実装しました。

客先に納めるシステムが満足に動かないから専用にしてもよかったんだけどせっかくなのでフレームワークっぽい作りにしてみたやつ。途中でめんどくさくなって中途半端だけど客先のシステムは動くようになってみんな幸せでした。そういうのって案外と2日くらいでできちゃうんだよね。逆に時間をかけて作るようなのはだめだったりする。

 

まぁね、こんな風に誰にともなく自慢したくなるような心理ってプログラマーには絶対あると思うんだよな。

最近、コード書いてないなぁ……。そういう仕事、もうすることないのかもしれない。