読書感想文 フランソワ・デュボワ著『作曲の科学 美しい音楽を生み出す「理論」と「法則」』
飲み会前に時間があるときは本屋に行って立ち読みして時間をつぶすことが多いです。多くの場合適当にぱらぱらめくって買わずに帰るのですが思わず買ってしまったのがこの本。
偶然その日の飲み会に作曲を生業とする友人が参加したので見せてみたら彼もおもしろそうだと言っていました。
実際に読んでみたら俺としてはこれすごい本だと思った。
何がすごいって、これを読むと自分でも作曲ができそうな気がしてきたんですよ。
最近見たテレビでAIが作曲するってのがあったけどまさにそれ、一定の理論に基づいて音符を並べれば作曲できちゃうんじゃないかって思わせるような内容なんです。
だからこそさらに不思議になったのは、なにになんで曲によってヒットしたりしなかったり、心に届いたり届かなかったりするのか、さらには人によって受け止め方が違うのかっていうことです。
純粋な理論を基にして同じように曲を作って見ても、おそらくは曲によってというか音符の並べ方によってどうとらえられるかが変わってくるんじゃないかと思いました。
こういう本を読むと自分に作曲する才能があるとは思ってない人も曲を作ることがあるかもしれないです。その中には実は才能があって多くの人を感動させる曲を作れる人だっているのかもしれません。
まずはセオリー通りに作り、行き着くところまでいくとそのセオリーを破る試みをして
、しかし今人々に受け入れられている音楽の多くはセオリー通りの音楽であるっていうのはおもしろい話ですね。