本当に複雑なのは綾瀬北千住間ではないJR常磐線と東京メトロ千代田線の関係

trafficnews.jp

このネタはできたときからずっといわれ続けている話です。綾瀬北千住間が二重戸籍になっています。今では京成の成田スカイアクセス(成田空港線)と北総鉄道の関係や、メトロ南北線都営三田線白金高輪から目黒の間などこの手の区間はいくつもありますが、話をややこしくしているのはJR常磐線快速線のホームが綾瀬にないということにつきるでしょう。

実際常磐快速線に乗ってみると綾瀬にホームを作らなかったのは大英断だと感じています。松戸北千住間で一番スピードに乗るのが亀有綾瀬間なんですよね。綾瀬に止めていたら常磐線の特徴である速度がかなり落ちていたと思いますね。朝ラッシュでも100Km/hくらい出しますから。緩行が渋滞していてさらに2線使っているところをごぼう抜きみたいなこともあります。

 

それはともかくとして、この二重戸籍は使いようによっては沿線住民にとっては利益があることは沿線住民以外にはあまり知られていません。最近は沿線住民でもそういうことに気がつかないあるいは気にしない人も多いのかもしれません。すべてがスイカパスモの策略などと思っています。お金使ってる感覚ないんだろうなぁ。

 

しかしまぁここは別に複雑とは思わないです。むしろ便利。北千住から綾瀬の間はJR基準と東京メトロ基準が同時に適用されるので終電が遅かったりするし。

複雑なのは北千住西日暮里間の扱いの方でしょう。

 

昔のサイトの方にこんな記事を書いてその後メンテを怠っていますが、常磐線沿線から都心に向かうときにどのルートが一番安いか(そして速いか)っていうのは直感とはかなり違うことがあります。その要因の一つが北千住西日暮里問題です。

綾瀬北千住間は営団地下鉄が建設して管理はしていても常磐線の線増扱いでもあって二重戸籍になっていますが、実はその先西日暮里まで、乗客流動的には常磐線の線増扱いにするような配慮があります。

上で紹介した記事では「千代田線の運賃を払って西日暮里で乗り換えなくてはならなくなったため」とありますがそういう単純な運賃計算はしていません。

常磐線北千住以遠の各駅と北千住との距離と、西日暮里から以遠の各駅への距離を合算して算出した運賃と千代田線の運賃を足しています。さらにスイカパスモが普及してからは、単純に合算した運賃から100円引くという謎ルールが加わりました。

さらに、そもそも営団地下鉄東京メトロで行く方が合理的かつ安いところが多々あります。常磐線沿線、特に緩行のみの停車駅から原宿に行くのにわざわざJRでいく人はおそらく少ないでしょう。渋谷も俺はメトロ以外に選択肢が思いつきません。楽だし圧倒的に速い。

JRの運賃は遠距離になると割高になるのに対し、東京メトロの運賃は上がり方が緩やかなのでそういう現象が起こります。

 

今の人たちは何十円にこだわるようなせせこましいことはしないで何も考えずタッチして改札を通っていると思うのですが、骨の髄まで貧乏が染みこんでる俺としては行動するときにどのルートが安くて速いかってのは精査するし、地元からの移動ならそういうのは自然と覚えていくんですよね。