なぜ車両基地が水没したのか
ある意味必然的にというのはあると思うんですよね。
鉄道の車両基地っていうのは空港並みにやっかいな施設で、比較的都市部に近いところのまとまった土地が必要になります。
新しい鉄道を敷設するにしてもどこに車両基地を置くかで路線の経路が決まるなんていう本末転倒なことだってあります。
昨今話題の東京メトロの北綾瀬や中野富士見町の車庫用の支線なんていい例でしょう。
東京近郊だと埋め立て地に作ったりニュータウンに計画的に作ったりなかなか苦労しています。
今の時代都市部でそういうまとまった土地が利用度の低い状態で残っているとしたらそこにはなにかがあると思わなきゃいけません。
利用度が低い状態で残っている理由の一つとして水害の危険性が高いということは当然あるでしょう。
東京近郊でも小田急線の喜多見車両基地は川沿いに作られていますし、横浜市営地下鉄の新羽と川和も川沿いです。
水害の危険を防ぐためには計画されている中央リニアのように山を大々的に切り崩して平らにするという大工事をしなきゃならないんでしょう。
今回被害に遭った北陸新幹線以外でも東北新幹線の仙台利府、東海道新幹線の名古屋、大阪鳥飼は川が近いので、大規模な水害の場合にはリスクはあるでしょう。
前に書いたように今回三連休と重なったというということもあり計画運休はいろいろな面でうまくいきました。今後は低い土地にある車両基地に留置されている車両は安全な場所に退避させるというような対策も打ってくるかもしれません。